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個人の感想
2012年09月14日 更新

最近、テレビの通販番組を観ていると、必ずと言っていい程、テロップで「個人の感想です」と出ます。

ダイエットや健康増進に関する商品だと、もちろん効果のあった人をピックアップして発言してもらうのでしょうが、若干眉唾的なものもあります。「信じるか、信じないかはあなた次第です」という感じです。

いつも書いているように、症状が改善せずに当院に逃げてこられる患者さんは、それまで相当に胡散臭い“医療”を受けてきており、「他の医院に患者を渡したくない」というような医師の事情が押し付けられたりしていて、本当に気の毒です。この辺の医療は、「宗教の域を出ない」と言わざるを得ません。

ただ、みんながみんな悪質な医療をやっている訳ではなく、当院に逃げてこられる医院さんは、だいたい決まっています。毎日のように特定の医院さんから、通っても良くならないと言う不満を持った患者さんが来られます。診察室に入ったと思ったら、「えうっ、もう終わり!?」って感じなのだそうです。

皮膚科でもこういうところがあり、診察室でこういう話をすると「〇〇皮膚科さんですよね」と言われます。どの患者さんにもこういう対応をしているようです。良くなっていないのに、こういう対応をする医院は小児科であれ、皮膚科であれ、他の科であれ、腕の良いところはないようです。良くなっていなければ、「なぜ良くならないか」と説明する、“説明責任”があります。そうしていないのは「個人の感想」ですが、なかばビジネスとして医療をやっているのだと思います。

最近は、不活化ポリオの予防接種も加わり、病気でなく、予防接種に通院しているというような患者さんもいるくらいです。更にインフルエンザの予防接種も来月から加わり、また猫の手も借りたいような状況になることでしょう。

患者さんから聞いたのですが、某医院さんではインフルエンザワクチンを受けるよう手紙を送っているのだそうです。そこまでして健康を守りたいのなら、もうちょっと患者さんの話を聞き、日頃の診療で“誤診”を少なくするべきでは?と思います。

上越は、患者を集めるだけ集めて、診察もせず、カルテも確認せずワクチンを打ちまくるところもあるようですが、こんなことをする医院は全国的にも稀でしょう。それが当たり前と思っている患者さんがいるなら、上越の患者さんは不幸だと思います。逆に、まともな予防接種の仕方を広めなければなりません。

普段よく書いているガイドラインを一向に守らず、予防接種ひとつをとっても我流のやり方をしているところもあり、上越は特殊な地域だとつくづく思っています。

そんな中、市内に「かみむら小児科」さんが開院してくれました。根拠のある医療をやってくれる小児科医なので、イチ押しです。診察室に入った途端に追い返されるようなことはないでしょう。これも「個人の意見」ですが、当院のある直江津地区で、ようやく任せられる小児科が誕生したと思っています。

例えば、15日は日本小児アレルギー学会で発表があるため、休診にせざるを得ませんが、これからは「上村先生のところに行って下さい」と言うことができます。

これまでは、当院が休診の時に、他院で「マイコプラズマで、点滴が必要」などと言われる患者さんがいました。マイコプラズマの診断は血液検査で即座に判断できないし、また点滴せずに治療できるはずなのにです。当院とかけ離れた診断や治療をされたりして、「うちが休診でなければ、必要のない点滴なんてしなかったのに」、「迷惑をかけちゃったな」と思っていました。

当院は、これからも診療や予防接種にも力を入れていきますが、患者さんに適切な医療を提供していくために、学会にも時々は参加していきます。逆に、開院して5年経ちますが、今の医療をやるために、時々に学会参加のための休診が必要だったと言えます。休まない医院さんは、逃げてくる患者さんの診療内容を見ると、かなり心配になります。

真面目な小児科医が、真面目な診療を続けていけば、おかしな医療は駆逐されるでしょう。地元の子どもを守るためには、そうしなければなりません。かみむら小児科さんのホームページをブックマークすると「上越地域のこどもたちの健康を守ります」と書かれています。
http://www.shimomonzen.com/

私と同じ気持ちなんだなと思っています。