まだ、大成功に終わった「すこやか健康フェア」から1週間も経っておりません。
“興奮冷めやらぬ”といった余韻も感じているのですが、寒暖の差で咳が悪化しやすく、連日外来がごった返し、その上、インフルエンザの予防接種も始まったため、既にお疲れモードに転じてしまっています(汗)。
近々発表できると思いますが、第6回となる「すこやか健康フェア」の講師の先生と会場が決まりつつあります。成功に向けて、準備を進めていきたいと思っています。
少し前に、「食べログ」でしたっけ、レストランの口コミ情報がねつ造されていたことが話題になりました。日本人は、他の人が行っていると聞くと、自分も行きたくなるようで、口コミに釣られることもよくあります。
その口コミ情報は、レストランに限らず、「小児科」でもあるようです。先日、世も末だと思うような口コミ情報が書かれていました。
S市の小児科医院の書き込みなのですが、評価のポイントとして、「先生が目を見て会話してくれる」と書かれていました。
それを見て唖然としました。S市では、他の小児科では患者さんや親御さんの目を見て話さないのでしょうか?。確かに、上越でもそういう噂は聞きます。小児科医が「パソコンの画面を見て話している」のだそうです。
私は、医師はある意味、究極の「サービス業」だと思っています。病気で困っている患者さんに、プロとして的確にアドバイスを送り、治療もして、なるべく早く苦痛から解放させる努力をするという“サービス”です。診療は、言い方は好きではありませんが、“営業”でしょう。
ところで、営業マンがお客の「目を見て話す」というのは常識ではないでしょうか?。逆に目を見て話さなければ、人として信用されないでしょうし、仕事も取れないし、結局はクビになってしまうと思います。
ところが、S市といい、上越といい目を見て話さない小児科医がいること自体、許されるものではないでしょう。残念ながら、人として常識を疑ってしまいます。そんなことをしても、失業しないのは“お医者さま”だからでしょうか?。
日頃から書いているように、ぜんそくを“風邪”や“気管支炎”、“マイコプラズマ”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”、“乾燥肌”と誤診し、食物アレルギーも「食物負荷試験」の存在さえも知らせていない医師も多く、“営業”としては失格です。
ちなみに、先ほどの小児科のコメントの後半には「話を最後まで聞いてくれる」と書いてあります。これも社会人としては常識なはずですが、患者さんの話に耳を傾ける小児科医は少ないように思います。地元でも、「あっという間に診察が終わってしまった」という話はよく耳にします。
驚いたことに、アレルギーについていろいろ聞きたくて、質問をしたら「質問が多過ぎる」を怒り出す小児科医もいるようです。話が長くなりそうだと、診察室から“追い出される”医院さんもあるようです。医師-患者の関係が、上下関係だと勘違いしている医師がいまだに多いことを表しているのだと思っています。
私も実際、開業してみて、他院のおかしな対応を見聞きし、反面教師としてきました。当院の対応も決して合格点ではないと思いますが、「目を見て話す」、「話はキチンと聞く」ということは心掛けていたつもりです。
患者さんには大きく分けて2つのパターンがあるのかなと思っています。待ち時間が短くて、薬がすぐにもらえればいいと考えるタイプと、待っても納得のいく説明をして欲しいタイプです。コンビニ感覚で、便利に風邪薬さえもらえれば、という親御さんもいらっしゃいます。当院は、待ち時間が長いため、こういう親御さんには敬遠されてしまうのだと思います。
目も見てもらえず、話も最後まで聞かず、あっという間に診療が終わってしまう小児科があるそうですが、これを私は「医療」とは呼びたくありません。社会人としては失格と思われる対応を、小児科の診療として当たり前だと思ってもらったら困ります。私としては、逆のスタイルを取ってきたつもりです。
特にアレルギーは、医師間の実力差が如実に現れるし、当院は市外からの受診も多く、“3分診療”で帰す訳にもいきませんし、30分程説明に時間がかかることもあります。県内にそこまでする小児科はほとんどないでしょうし、多くの患者さんが信用して、そのまま通院して下さいます。こういう言い方は嫌いですが、“営業”としては手堅い方法だと思うのです。なぜ多くの小児科医がこうしないのか、不思議でなりません。
添付の画像は、地元の小児科の口コミです。閲覧数の多い順に並べていますが、当院が一番多いようです。開院して5年、地道に患者さんの話に耳を傾け、最短距離で症状を改善させる努力をして、しかも無駄な点滴をしないという方針をとり続けて、ようやく市民権を得たというか、存在が認められてきたような気がしています。
時々、当院にある迷惑メールが届きます。患者を増やすために「口コミ情報を増やす」手伝いをしたいというものです。つまり、食べログのように、口コミ情報をねつ造し、医院としての“評価”を上げようとするものです。「くだらない」と無視し続けていますが、誘いに乗っかって依頼している小児科もあるかもしれません。小児科の口コミ自体も「先生が優しかった」などの診療内容とはかけ離れた書き込みも目立ちます。
アレルギーに関しては、かなり問題が多く、この場でいろいろ指摘しています。ただ、今回は、もっと根本的な部分で、モラルなども含めて「医療」について考えて欲しいと思いました。
病気で困っている患者さんに対し、様々な“医療”が提供されている訳ですが、それを見極める目を持って頂きたいし、その簡単な指標として「目を見て話す」、「話を聞く」という点が挙げられるのではないかと考えています。



