連日、外来が混雑し、待ち時間も長くなっており、患者さんには申し訳なく思っています。
新患も多く、前医の指導がおかしければ、時間をかけてそれを“修正”する必要があり、外来が混んでいてもそれは端折ってはいけないことです。多くの患者さんが、救いを求めて受診されているので、当院が同じことをすれば何も変わらないので、上越、ひいては新潟県のアレルギー医療を変えていくには、譲れないことです。
いよいよ今日、夕方に市内の高校に出向き、話してきます。その高校には小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーの患者さんが在籍しており、先日エピペンを処方しています。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、発症を予測することは困難で、いきなり致死的な症状で発症することがあります。この患者さんの場合も、運動中に立てなくなりました。血圧が低下していたものと思われます。
この患者さんは、小麦を摂って運動するとアナフィラキシーが誘発されてしまいますので、2回目の発症をいかに阻止するかが重要になりますし、万が一2回目があれば、上手に対応して、速やかに病院に搬送する必要があります。必要なら、エピペンを投与してから、救急搬送することもありそうです。
その辺の注意点を、高校の多くの職員の方々に知って頂きたいのです。今回の食物依存性運動誘発アナフィラキシーの発症は、学校の先生にとっても「寝耳に水」だったでしょうから、それはそれで仕方なく、次回は職員全員が冷静に、力を合わせて対処して頂きたいものです。
最近は、ただでさえ外来が混んでいるのに、インフルエンザの予防接種もあり、夏よりは多くの患者さんの診療をしなければなりません。家に帰ってくると、横になり身体を休めないと、今回のような講演のスライドを作成するエネルギーが残っていないのです(汗)。
今朝も、夜にパッと目を覚ますと2時半でした。それから、頭が本格的に覚醒するのを待ってスライド作りを始めることになります。以前は、こんな“夜行性”ではなかったのに、今のライフスタイルはこんな感じです。
昨年の11月だったでしょうか、中越地方の某中学校に出向き、やはりその学校にもフルーツによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの患者さんが在籍しており、実際にアナフィラキシーショックにまで至っています。地域の消防隊員の方にも参加して頂き、病気とエピペンの対処法の話をしています。
その時に使ったスライドを一部流用できますが、この1年間に勉強し、知識を得た部分も当然ありますし、他のアナフィラキシーの患者さんを経験したため、こんなケースもあるというように話せば、より説得力のある話ができると思います。
ということで、夜な夜なスライド作りに励んでいます。ここで、私のこだわりとして、多くの医師が存在すら知らせていない「食物負荷試験」も知って頂くチャンスですので、その話をどうしても組み込みたいのです。実際に、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの場合でさえ、専門施設では負荷試験をやることがあります。
やはり、原因を特定するのがプロと言えます。多くの専門でない医師が原因を特定しようとはせずに、食べてしまったとき用に抗アレルギー薬を内服させているケースを見かけますが、プロは負荷試験で原因をなくべく特定し、その食品を摂らないように指導します。原因が絞り切れれば、それさえ食べなければいい訳で、抗アレルギー薬を飲み続ける必要性はなくなると思っています。患者さんに無駄なことをさせないように心掛けています。
実は、今週末の10日も今度は園の先生に対し、子どものアレルギーについて講演を依頼されています。まず目先の講演を成功させることが大事なので、10日の講演の準備はあまり進んでいません(大汗)。高校から帰ってきたら、本格的に乗り出すつもりです。
とは言いつつ、外来で、ここ最近の乾燥に伴い、アトピー性皮膚炎の悪化した皮膚の画像や、食物アレルギーではなく、風邪がきっかけで出たと考えている蕁麻疹の画像も親御さんにお願いし、撮らせて頂いています。やはり、アトピー性皮膚炎は医師でも誤診が多いため、「こういう湿疹を見たら、アトピーを考えて下さい」と示すことができるので、視覚的に訴えることは大切だと思っています。
身体に鞭打って、この二つの講演を乗り切りたいと思っています。


