25日は、連休明けで外来は混雑が予想されました。いつも以上に頑張らなければならないと思っていました。
朝になってみると、自宅が停電しています。ほどなく復旧したようですが、先に職場に着いたスタッフの話では、医院近辺がまだ停電が続いているようです。
医院に行く途中で、東北電力が車を使い、停電の修理中だとアナウンスしていました。医院は電子カルテなので、停電は困るのです。
医院に着いて、すぐにある所に向かいました。「発電機」の所です。
当院が開院の少し前に新潟市を中心に大規模な停電がありました。ネットで調べてみると、ウィキペディアで「新潟大停電」として載っています。強風で送電線自体がショートしてしまったのが原因のようです。
開院に当たり、時代の流れから電子カルテを導入しようと思っていたので、停電時に診療ができるようにと発電機を装備したいと建築業者にお願いしていたのです。
発電機で、暖房も何もかも電力をまかなえる訳ではないのですが、必要最小限の電気を供給できるようになっています。発電機は、そう回すものではないので、最初かかりは悪かったけれど、作動してそれに伴い、院内の電灯が灯りました。
電子カルテ用のコンピュータも立ち上がり、診療がスタートできると思いきや、診察室のコンピュータにエラーメッセージが出ます(汗)。紙カルテだったなら、暗い室内ではありますが、診療がスタートできるはずです。
普段、診療には使わない奥の部屋の電子カルテは正常に作動するため、それを使い、診療を始めることにしました。診療開始に時間がかかり、しかも外来も混雑していたので、患者さんにはご迷惑をお掛けしました。
一応、診療がスタートしましたが、診察室のパソコンは私の使いやすいようにカスタマイズしているため、使い慣れない画面に悪戦苦闘しながら診療しないといけません。医師がひとりなので、誰も診療に関しては助けてくれません。
結局、電子カルテの会社の方に来て頂き、診てもらいましたが、停電の拍子でパソコンのネットワークの部分が一時的に故障したようで、簡単に直りました!。
途中で、使い慣れた診察室に戻り、本格的に診療を始められました。尚更待ち時間が長くなってしまい、申し訳なく思っています。
停電自体は、じきに復旧してくれていました。結局、ネックになったのは停電の拍子で一時的に故障した部分で、発電機を回してもそこが故障していたため、診療が本格的に始められませんでした。
停電があると、お手上げで診療ができない医院さんもあると思います。電子カルテを採用しているところなどです。当院は、その点は配慮していましたが、とんだ盲点を突かれた格好です。
これだけ医院でなくとも、一般家庭であっても電気がなくては、不自由を強いられる生活スタイルになってしまっています。停電はどこの地区でも起こり得るため、今回のトラブルを経験したことで、次回に停電があった時には少しはうまく対応ができるのかなと思った次第です。
大災害の時に、世の中はパニックになっているでしょうから、そんな状態でどれだけ診療ができるのかは正直よく分かりません。発電機もガソリンを燃料にしており、簡単に入手できるかも分からないからです。ただ、今回の地域の限局的な停電くらいであれば、患者さんには迷惑はかけられません。
ただ、一番大事なことは、真面目に診療に取り組み、適確な診断を下し、適切な治療をすることです。停電や震災でも診療できると唄っていても、診療レベルが低くては全く意味がないのです。そのことは理解しておく必要があります。
当院ではこの時期によくあることですが、咳が出て年末年始の休みが心配なので受診しましたという方も多いのです。ぜんそくがあるのに、“風邪”などと誤診して風邪薬が出されているケースをよく見ますが、診断が間違えば薬を飲んでも改善は期待できないのです。
ちなみに、この日は負荷試験も3件入っておりました。1人は頑として食べてくれず、判定保留となりましたが、他の2人は食べられることが分かり、喜んで医院を後にされています。
そうそう、医院で診療ができても、薬がもらえない場合もあります。調剤薬局で、粉薬を調合する「分包機」も電気が必要だからです。隣の薬局の社長さんもこの点に理解があり、確か発電機を導入して下さっています。一応、体制は整ってはいるのです。
これは私が勝手に思っていることですが、当院は周囲から上越の地でまともな小児診療を期待されている医療機関と捉えられているのだと思います。今回のような多少のトラブルにはめげず、診療できるよう体制を整備していきたいと思っています。


