先日も触れましたが、歯科医の見分け方というような番組をやっていました。
その中で、歯科医師に聞きたいことがあっても聞けない場合はどうしたら?という質問が出ていました。その時に出演していたゲストが、これまで歯の治療をしてきて嫌な思いを相当してきたようで「忙しいから話しかけるなというオーラを出している歯科医はいますよね」とも言っていました。
確かに、そうですね。聞いても、露骨に嫌な顔をされたり、質問をさえぎって診察室を追い払われるような話は耳します。
質問に答えるのは、医師の業務です。“忙しいから話しかけるな”と言う医師には、キチンと仕事をして欲しいと思います。
自分ではそうしていないつもりですが、聞きづらいと思うこともあるかもしれません。時々吐露していますが、普段当院にかかっていなく、こじれた時だけ受診されたりするのは、好ましい受診の仕方だとは思っていません。そんな時にはぶっきらぼうな対応になってしまうのかもしれませんが、通常は知っていることは説明しますし、知らないことは部屋から医学書を持ってきて調べたりしています。分からないことは「分かりません」と言っています。
時々、紙に質問事項をいくつも書いて受診される方がいます。多くが私の専門であるアレルギーに関するものなので、ひとつひとつ答えています。
時折、ある小児科では「質問は2つまで」と言われたなどと耳にすると、「はぁっ?」って思ってしまいます。お高く止まっているかのような姿勢の医療は、時代にそぐわないことに気付いて欲しいと思っています。
冒頭のテレビ番組の話に戻りますが、聞きたいことがある時はどうしたらいいかという質問に対し、番組に出てきた解説者は「質問してみて下さい」と言っていました。「基本的には、医師は患者さんと仲良くしたい、コミュニケーションを取りたいと思っている。」ということでした。
これはそうでしょうね。私も患者さんからは信頼を得たいと思っていますので、聞いてもらった方が有り難いと思っています。
聞きやすい雰囲気を作ることも、医師側に求められることと思っています。当院は、キョウリュウジャーや仮面ライダーウィザード、ドキドキプリキュアなど最新のおもちゃを診察室の机の上に置いてあるので、子どもはテンションがあがりますし、親御さんとも芸能ネタや家庭の話をしたりしています。
ただ、嫌がる医師もいるのも確かでしょう。診療のリズムが狂うとか、次の患者さんを待たせることになるとか考える人もいることでしょう。そんなことをしていると、患者さんが納得しないまま、ダラダラと医療が進むことにもなり、それが積もり積もって「医者を代えよう」となるのだと思っています。
待ち時間の少ない小児科もありますが、何かを端折っているからそうなるのだと思っており、確かに待ち時間が少ないのも患者サービスのひとつでしょうが、子どもの健康を守る上で、疑問点も湧いてこないはずはなく、小さなことにも耳を傾ける姿勢は不可欠だと思っています。
当院では、結構いろんなことを聞かれます。熱でかかっているのに皮膚のこととか、診察予定のない兄弟のこと、親御さんの病気のことなどなど。普通の小児科では、嫌がられるようなことも相談されることがよくあります。それがなければ、待ち時間も少なくできるのかもしれませんが、開業してから5年半もこういうスタイルでやっていますし、今更代えるつもりもありません。
いろんな小児科医がいますが、私は患者さんと仲良くしたい、コミュニケーションを取りたいと思っています。


