先月、テレビ局から食物アレルギーに関する取材を受けました。
私の力を入れている、エピペンを処方されている患者さんの通う園や学校に出向き、職員全員がいざという時に対処できるように説明をしている活動に同行するという形でした。
その日は、長岡市の私の診ているお子さんの通う小学校に同行してくださり、私の研修会での話の最中はカメラが回っていましたし、帰る間際にインタビューも受けました。
重症な患者さんの食生活も取材したいということで、私の診ている患者さんを紹介し、これも一昨日ご自宅まで取材に行かれたようです。いつになるか分かりませんが、いずれ放映されるでしょう。
1月にも別のテレビ局から取材を受け、これは既に放映されています。また、県内で最大発行部数を誇る新聞社からも取材を受けています。
私は人前で話すこと自体好きではありませんし、ましてやテレビカメラの前でなんて平常心では話せません(汗)。ただ、私のやっている活動が注目され、取材して頂けるのなら、それは嬉しいことですし、一肌脱がざるを得ないと思っています。
今週に入り、また更に別のテレビ局から取材依頼がありました。何か急いでいる雰囲気で、今週から来週頭にかけて取材できる日はないかと打診がありました。これまでの取材は水曜の午後や土曜の午後に受けていましたが、水曜の午後は「講演ラッシュ」だし、この土曜は診療が終わったら、アレルギー学会に出掛けるつもりでした。
忙しい旨を伝えましたが、強いていえば土曜の午後の学会に出掛ける前に時間が取れるかもしれないと言った途端に、そこに取材が決まりました。
先のテレビ局と同様に患者さんも紹介して欲しいということでしたので、中越地方から受診して下さっている患者さんに連絡を取ったところ、引き受けてくださることになりました。
実は、別のメディアにも声を掛けられていて、取材に応じるつもりです。これは、調布市の食物アレルギーに死亡事故を発端として、「給食」が注目されていることが大きいと思っています。
半年にテレビ取材を3件受けるなんてことは、私の人生において最初で最後でしょう。受けたくないけれど、引き受けざるを得ない、そんな心境です。
ただ、ここで気付いて頂きたいのが、新潟県の食物アレルギーに関する小児科医の層の薄さです。
この分野に関しては、誰よりもエネルギーを注いでいるつもりなので、あまり詳しくない小児科医が出てきて話すとしたら、違和感があります。よくテレビなどで、「何で専門家でもないのにこの医師がインタビューを受けるの?」と思うことがあります。場合によっては、人選が正しくないと思ったりします。
明日には取材があると思うと緊張してしまいます。学校給食の問題点などが質問されるようです。これまでも似たようなことをインタビューで質問されましたが、結局放映時間の問題で、肝腎なことがテレビで流れませんでした。
具体的に言えば、県内の30市町村が、足並みを揃えて誤食時の体制を取っていないことが挙げられます。まだまだですが、主要都市は認めているところも多く、人口の上で言えばそれなりのお子さんが、恩恵に預かっているということになるでしょう。しかし、足並みを揃えなければ意味がなく、これは県がリーダーシップをとり、対応に当たるべきことでしょう。
クルミでアナフィラキシーを起こしたことがあるお子さんに、エピペンを処方していますが、ある学校ではエピペンは預かってもらえましたが、除去食を行なっていないと言い張り、12歳の少年に自己責任で除去するように言っています。あまりにずさんな対応に、県のある部署に改善を求めるメールを送っていますが、返事すらありません。このように県側の意識の低さも指摘せざるを得ないのです。
メディアの力は大きいと言われますが、いまだかつて「テレビを観て受診しました」と言われたことはなく、私が一肌脱ぐことで、どこまで影響があるのかは分かりません。さして大きくないのかもしれません。
どこまで採用されるか分かりませんが、それも承知の上で、日頃考えている給食の問題点を指摘したいと思っています。


