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2013年05月20日 更新

先週の土曜も食物アレルギーの講演がありました。

某市に出掛けてきましたが、最近メディアの取材も多いことも反映しているように、食物アレルギーに対する関心が高いようです。当初の予定よりも多い参加者があり、会場はほぼ満員でした。私も腕の振るい甲斐があります(笑)。

この火曜(21日)も私も出てきますが、食物アレルギーの報道が夕方のニュースで流れます。先週の水曜(15日)も出ましたので、1週間で2回出てくることになります。

食物アレルギーに関しては10年以上前から「食物負荷試験」に取り組んだり、講演活動を繰り返してきましたので、県内で食物アレルギーと言えば私の名前が挙がってもおかしくないくらいのことをやってきたという自負はあります。これまではあまり注目されてこなかったように思いますが、やっと日の目を見たと言えるのかもしれません。

メディアの関心は、食物アレルギー単独というより、学校給食の方に目が向いている気がします。それはそれで仕方ありませんが、いずれにしても食物アレルギーにスポットライトが当てられることは、いいことだと思っています。

私自身考えもしなかったことなのですが、学校給食の取材をするに当たり、学校だけの許可を得ればいい訳ではないようです。つまり、地元の教育委員会を通さなければならないようです。

さきに、ある街の学校給食の取り組みが報道された時に、その小学校にはエピペンを持っている児童がいるようで、ニュースのナレーションで「その小学校ではエピペンの研修を行なっている」と言っていました。

以前も指摘したと思うのですが、そのフレーズを聞くと、「多くの小学校でエピペンの研修を受けている」と感じる方が多いと思います。確かに受けているのであれば、それくらい真面目に取り組んでいるということなのでしょうし、学校側や教育委員会も強調して欲しいと思ったのかもしれません。

私はいろんなところに首を突っ込んでいるため、新潟県の食物アレルギーの対応の遅れを感じており、誤解を与えるような報道はして欲しくないと思っています。

確かに、学校に出向いて職員全員がエピペンを打てるような体制を作っておくことが理想です。その理想を叶えるため、毎週水曜の午後に県内各地を回っています。ただ、そういう活動をやっているのは私くらいなもので、理想の実現は難しいと思っています。

「その学校では研修を受けているが、県内の多くの学校が研修を受けられていないのが課題である」、そう言ってもらった方が良かったと思っています。実際にその時の報道は、調布市の食物アレルギーの事故死を受けて、「県内の学校給食は大丈夫か?」というコンセプトで報道されたものです。

視聴者に危機感を持ってもらうのもメディアの役目だと思っています。ですから、そのナレーションを聞いた時に「逆だろう」って思った訳です。

いずれにしても、学校給食の取材の際には地元の教育委員会の許可が必要なようです。新聞取材や電話取材も受けることが多いですが、多くの記者の方が漏らす不満があります。敢えて言いますが、多くの教育委員会が取材に協力的でないということです。

どういう訳か分かりませんが、「痛くもない腹を探られたくない」と思っているのかもしれません。食物アレルギーに詳しい医者がほとんどいないこともあり、学校側も食物アレルギーに詳しくないのは当たり前だし、恥ずかしいことでもないはずです。

以前、某市の取り組みがテレビで放映されましたが、その街在住の保護者が「テレビを見ると完璧に対応しているようだが、(実はそうでないため)笑ってしまった」とおっしゃっていました。

私も県内の事情はそれなりに知っているため、この保護者のご意見はごもっともだと思います。取材に関してはガードの固い教育委員会もあるようですが、個人的には良好な関係の教育委員会もあります。毎年のように研修会をやって、知識を深めていきたいと言ってくださっています。

イジメや体罰などで教育委員会がやり玉にあげられることもあるのでしょうが、食物アレルギーに関しては、もちろん一生懸命やっている教育委員会もあるでしょうが、もっとオープンに、もっと積極的に取り組んで頂けたらと思っています。