小児科 すこやかアレルギークリニック

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7月6日の話
2013年06月13日 更新

昨日、長岡市に行ってハシゴしてきました。

3時50分からと6時からの二本立て。これでハシゴは3回目ですが、体が慣れてきたのか、最初の頃よりは疲れなくなりました。体力が付いたのかな?(笑)。

私も勉強中の身で、何でも分かる訳ではありませんが、それなりのことは知っているつもりだし、経験もしています。それと、食物アレルギーの話はもう10年以上行なっています。食物アレルギーの情報が不足して困っている人がいて、伝えたい私がいる。それで充分なんだと思います。

県内には食物アレルギーは専門医が極めて少ないため、私のこれまでやってきた知識を役立てて頂きたい、そう思っています。

数ヶ月前の話ですが、お隣の柏崎市から通ってくれている、ある親御さんから食物アレルギーの勉強会をやりたいという相談を受けました。その患者さん自身も当院かかりつけで、アレルギーをお持ちです。食物アレルギーもあり、当院で「食物負荷試験」も実施しています。

こういう話は断ったことがなく、もちろんふたつ返事でお受けすることになりました。まだ先のことだと思っていたのが、もう1か月を切っています。

チラシを添付しておきます。7月6日の土曜日に開催されます。

ちなみに、会場の「市民プラザ」は柏崎市の市民プラザとなていますし、電話番号やFAX番号も柏崎市の市外局番である「0257」がつきます。

声を掛けて下さった親御さんも実際食物アレルギーで悩んでおり、調布市の死亡事故もあり、多くの方に「食物アレルギーの正しい知識を持って欲しい」と考えられたのだと思います。

多分、参加されるのは子育て世代で現役のお母さんが多いのではと思っていて、となると、ショック改善薬であるエピペンの話をダラダラしても、あまり意味はないだろうと考えています。エピペンを持っているお子さんを持つ保護者はとても少ないからです。食物アレルギーが心配、医師から卵アレルギーを言われているなどといった方が多いのかなと思います。

改めてチラシを見てみると、「診断・症状・治療法・アナフィラキシーへの対処法を学びます」と書いてあります。

今になって「ああ、こういうことを話せばいいのか」と思っています(汗)。決してやる気がない訳ではなく、まだ時間があるので、何の準備もしていないだけです。7月6日の前にいくつも別の講演が控えています。

診断:アレルギー検査だけで判断されることが多いけれど、食べて症状が出るかどうか、また再現性があるかがポイントです。

症状:じんましんや発赤などの皮膚症状、咳や喘鳴などの呼吸器症状、嘔吐や腹痛などの消化器症状が出やすく、皮膚症状が頻度的に多いことを示すつもりです。

治療法:「食べて治そう」とする経口減感作療法、いわば免疫療法は、あくまでまだ研究段階ですので、昔も今も食べて症状の出るものは除去が基本です。

アナフィラキシーへの対処法:さほど強い反応でなければ抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の内服で効きますが、強めのアナフィラキシーの場合はエピペンの注射をためらってはいけません。でも多くの方がエピペンは持っていないので、この状況で救急車を呼ぶ必要があると考えています。

あぁ、答を言っちゃった(汗)。けれど、この辺りをガイドラインに沿って根拠を示しながら、時には画像を示し、話を進めていこうと思っています。

よく見ると話のタイトルは「子どもの食物アレルギー入門編」となっていますから、あまり難しい話はできません。ただ、食物アレルギーのガイドラインに載っているように「食べられる範囲」について理解して頂かなければならない、そう思っています。

簡単に触れると、とても重症な患者さんは、微量でも症状が誘発されてしまうので、完全除去せざるを得ないのですが、多くの患者さんはそこまで重くないため、少量のアレルゲンなら受け止められるのです。量が少なければ、症状が起きないでしょうから、これは「あり」と考えます。「食べられる範囲」を常に意識することは重要と言えます。多くの医師が、すぐに「完全除去」と言いたがりますが、ここまでやらなければならない患者さんは少ないはずです。

当日までには準備をして、参加者の血となる肉となるような話をしたいと思っています。