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お代わり
2013年07月26日 更新

昨日も書きましたが、食物アレルギー児のお代わりが禁止になりました。

再発防止策を検討していた調布市の最終案を受けて、亡くなった女児のご両親からコメントが出され、そこで新たな事実が明らかになりました。

ニュースでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、お代わりの理由です。
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY201307230119.html

このお子さんは、滅多にお代わりに手を挙げるような子ではなかったし、親御さんも結局はお代わりがアナフィラキシーショックの引き金になっていたため、なぜお代わりをしてしまったのか不思議に思っていたそうです。

実は、事故のあった日に同級生の女の子もお代わりしたことを不思議に思い、お代わりした理由を尋ねると「給食の完食記録に貢献したかったから」と答えたのだそうです。

完食記録とは、クラスで出された給食を残さないという活動に取り組んでいたそうです。その日の献立はとりわけ不人気で、そこで手を挙げたのだそうです。

普通のちぢみが、子ども達に人気かどうかは分かりませんが、この日のちぢみにはチーズが含まれていました。栄養士が栄養のバランスを考えてのことでした。

調布市の報告書によれば、このちぢみは「不思議な味がする」という感想が上がっており、お代わりする児童が少なかったそうです。

担任が児童の間を配り歩いた際、女児が欲しいと言ったということです。もしかしたら本人は、大して食べたくもなかったのに無理をして完食記録のために手を挙げたのかもしれません。

担任もこの子が重症なアレルギーを持っていることは知っていたため、「大丈夫か」と声を掛けますが、“食べられる”根拠を示すため、両親が作成した「表」を担任に示します。

この「表」とは、一般的に乳が含まれて「食べられない」ものと,含まれておらず「食べられる」ものを表しており、ちぢみは普通は乳を含まないため、「食べられる」方に属していたそうです。そこまでして、クラスに貢献しようとしていたのです。

女児の正義感というか、良心がまさに仇となったと言え、こちらまで心が痛みます。

改めてご冥福をお祈りしたいと思います。