小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

8月24日
2013年08月12日 更新

今日、仕事が終わったら成田空港に向かうことになっています。

ここ数年は夏期休暇を利用して両親を海外旅行に連れていっています。患者さんには申し訳ありませんが、今年はいつもより休みが長くなってしまっています。

多分、12日は外来は混雑するだろうと思っています。それから自宅に行き、実家に寄ってから成田空港脇のホテルに前泊することになります。到着は13日の0時を過ぎるだろうと思います。

今年は、食物負荷試験の希望者が多く、当院が休みということは、もしかしたら負荷試験が受けられない方も出るかもしれず、申し訳ないと思っています。

先週、患者さんのお母さんから「休みが長いけど、海外でも行くんですか?」と言われました。隠すつもりもなく、「両親を連れてイギリスにね」と答えました。「先生、日頃から忙しくしてるからね」と言われ、ちょっとホッとしました。

昨年は、旅行の翌月に小児アレルギー学会があり、開業医としての食物負荷試験のことを話すように学会側から言われており、準備などにプレッシャーを感じていました。日頃の負荷試験のデータを入力する時間がなかなか取れなかったので、飛行機の中でそういった仕事をしようと思いました。

画面が小さいと入力がしづらいため、この時用に17インチの大きなパソコンを買いました。重量も3kgあり、結構荷物になりましたし、飛行機の中では思ったほど仕事がはかどりませんでした(汗)。

実は、今年も懲りずに機内で仕事をしようと思っています。帰国は8月21日ですが、その3日後に新潟市で県の栄養士会の講演を頼まれています。

一般の方も参加できるそうなので、最後に情報を書こうと思っています。

タイトルは指定されていて「知らないではすまされない!食物アレルギーの怖さ ~誤食時の対応の仕方も含めて学ぶ~」となっています。

与えられているタイトルからすると、日頃話しているエピペンを含めた誤食時の対応を話せばいいのかもしれません。となると、イギリスに向かう飛行機の中でせっせと仕事をする必要はないのかもしれません。

この会合は、栄養士の方の参加が多いようです。一般の方の参加もありますが、一般の方に寄った話をすると、栄養士の方が“物足りなさ”を感じてしまうかもしれません。私の役目は、栄養のプロも「勉強になった」と思って頂けるような話をしなければと思っています。

実は、栄養士さんは食物アレルギーを学ぶ機会というのはさほどなく、現場で学ぶことが多いそうです。いつも園や学校で講演する時は、栄養士さんや調理員さんの参加もあることもあるのですが、食物アレルギーの一般論も話しており、それだけでも初めて聞く話も少なくないようです。

私も男ですし、正直、周囲から認められたいという気持ちもあります。多分、今回県の栄養士会から声がかかったのも、昨年の新潟市の栄養士会の会合で話させて頂いたことがきっかけだと思っています。食物アレルギーに関する情報を求めている分野の方々にもっと役立つためには、昨年の話をよりバージョンアップさせた話をしなければならないと思っています。

ということで、毎週のように話してきた講演内容をより栄養士さんの意向に沿い、進化した話をするのが私の役目だと思っています。秘策もあり、ある栄養士さんからどういう話を聞きたいのか教えて頂くことになっています。

頭の中にある構想は、食物アレルギーの患者さんをみた時に栄養士の関わり方を話そうと思っています。

例えば、大人のソバやピーナッツアレルギーだと治ることは厳しいだろうと思います。となると、いかに誤食を防ぐかに専念することになります。最近は料理に隠し味としてソバ粉を使ってあることもあるそうで、そういう可能性も知っておかねばなりません。過去にアナフィラキシーを起こしたことがあれば、処方されているケースはとても少ないのですが、エピペンを持ち、アナフィラキシーに備えることも必要と思っています。

一方、子どもで卵や乳、小麦といった頻度の高いアレルゲンは、治る可能性が高い食品です。一部、重症な患者さんだと、治りづらいため、先ほど述べたソバやピーナッツの対応と同様になります。そうではない、「治る」患者さんにどうアプローチしていくか、というところで活躍するのが本当は栄養士さんだと思います。

食物負荷試験を行なった結果、「これくらい食べられそうだ」と医師が情報を提示することで、それをもとに栄養士さんがこれまでの食事の除去や制限を緩める具体的な食事の進め方を親御さんに提案していくのがあるべき姿だと思っています。

新潟県内は、食物負荷試験をやる医師が極めて少ないため、県内の栄養士さんの仕事は、完全除去の仕方が中心になっていたのであろと予想しています。食物アレルギーの対応は、「食べられるものは食べていく」ことが大切であり、それが「必要最小限の除去」となります。

食物アレルギーの専門病院は、栄養士さん達がそういう仕事を当たり前のように行なっており、私も福岡の専門病院でそれを見てきました。そういうことを栄養士さん達に知って頂きたいと思っています。こういうアプローチも大切なんだと知って頂けるような話ができれば、私の講演は成功だろうと思っています。

機内ではスライドを新たに作成し、あらかじめ提出する資料も作成しなければなりません。結構やるべきことはありますが、日にちがありません。ただ、連日診療してヘロヘロの状態でスライド等を準備するよりはいいかもしれず、時間を有効に使いたいと思っています。

最後に、栄養士会の情報を記しておきます。

日時:平成25年8月24日(土) 15時~16時半
場所:新潟ユニゾンプラザ 4階 大会議室
対象者:栄養士80名、一般県民50名
内容:「知らないではすまされない!食物アレルギーの怖さ ~誤食時の対応の仕方も含めて学ぶ~」
連絡先:新潟県栄養士会 新潟栄養・食生活学会事務局 025-224-5966