小児科 すこやかアレルギークリニック

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2013年10月12日 更新

ここ最近の寒暖の差や台風の影響などでぜんそくのお子さんの調子が悪いようです。

先日、10代のお子さんがゼーゼーすると当院を初めて受診されました。初めて発作を起こした訳ではなく、これまで他院で治療を受けていました。

Aという小児科でアドエアやキプレスなどの薬は出されたいたものの、お子さんや親御さんに十分なぜんそくの情報が提供されておらず、Bという小児科に行ったものの改善しないという理由で、“ようやく”当院を受診されました。

“ようやく”という言葉を使ったのは、この界隈でアレルギーを“標榜”している小児科は存在しますが、「専門」としているのは当院しかないはずで、話を聞いていて「もっと早く受診してよ」と思ってしまいました。

食物アレルギーの分野は近隣の園や小学校では他院にかかっていても、当院を受診するように勧めてくれるくらいになってきましたが、ぜんそくやアトピー性皮膚炎で相当おかしな治療をされていても、当院を勧めてくれるところは少ないようで、まだまだ当院の努力不足なのかもしれません。

普段からほとんど毎日食物アレルギーのことを書いていますが、ぜんそくもアトピー性皮膚炎も言いたいことは沢山あります。ガイドラインを守らず、我流な治療を繰り返し、ほとんど治療になっていないケースすら散見され、医療レベルの低さを実感しています。

医師の手に負えなくても、専門医に紹介されることはほぼ皆無で、点滴が繰り返されています。医師の良心はどこに行ったのかとさえ思います。ちなみに当院では、強い発作は起こさないことが多く、点滴治療はほとんど行なうことはありません。

ぜんそくは、極めて重症なケースではガイドラインに沿った治療をしているつもりでもなかなか症状が落ち着いてくれないこともあります。しかし、多くは症状をコントロールすることは可能だと考えています。

もともと慢性的な経過を辿る病気なので、日々の継続的治療が大切です。要は、ぜんそく発作を予防することで、気管支に“発作の起こし方”を忘れさせてしまおうという作戦を取るようにするのです。

今回の患者さんは、アドエアやキプレスが出されていた訳ですが、処方されている薬だけ見れば立派な治療がなされています。ある程度大きくなると、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」で治療を止めてしまっていたようです。

こう聞くと患者さんの理解不足がいけないと感じるのですが、ぜんそくの継続治療の必要性が説明不足で、親御さんにはほとんど理解されておらず、「治療しないとダメだ」と怒ることが繰り返されていたようです。

慢性疾患は、子どもが小さければ親御さんと小児科医の「二人三脚」が基本となります。私も正直「なんでこれだけ言っても分かってくれないの?」と言いたくなることもありますが、一方的に怒るだけでは何も産まれないことを知っているつもりです。

10代くらいになると、ぜんそくの治療は自己管理となり、親御さんも「もう一人でできるだろう」と任せきりになります。治療をサボっても気付かない、もしくは気付いていても黙認してしまうということが起きます。

この年代で、発作を起こすと我慢に我慢を重ねるため、相当な呼吸困難を我慢していることもあります。運動して発作を起こしても(運動誘発ぜんそく)、様子をみていると治まってしまうため、いちいち親に言わなくなります。

そういう思春期特有の子どもの特徴を分かった上で、治療をしていく必要があります。ですから、残念ながら前医の対応が不十分であることが分かります。

つい“腐れ縁”じゃないですが、何となくかかりつけに通っている患者さんで、時折発作を起こして苦しそうにしているようであれば、専門医にかかることをお勧めします。10代で症状のコントロールが不良であれば、正直完治は難しいと思います。ただし、治療を続ける意味は十分あり、それらを理解することから始めなければならないと思っています。