小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

速報2
2013年10月15日 更新

昨日の新潟は、絶好の行楽日和でした。

週末に控えた日本小児アレルギー学会のでの発表の準備もあるのですが、何となく目処がついたので、行楽を優先してしまいました(汗)。

息子が地理に興味があるようなので、新潟県を飛び出そうと思いました。アクセスがいいと言えば、富山、長野、群馬、福島県となります。山形県は高速道路が通じておらず、行くにはちょっと困難です。

両親が上越に来ていたこともあり、息子と4人で出掛けました。行き先は、「東北」にしました。福島県です。

猪苗代湖のほとりに野口英世記念館がありました。赤ちゃんの頃、誤って囲炉裏に手を突っ込み、指がくっついてしまう事故を起こすのですが、生家が保存されており、その囲炉裏を見てきました。

小児期は、指がくっついていたため、学校では体育は免除されていたようです。ちなみに、多くの人々の協力を得て、手術を受け、指の不自由さから解放されます。それがきっかけで医学の道を志したそうです。

また、生家の柱に「医者になるまで故郷には戻らない」という意味の言葉が彫られており、両親は感銘を受けていました。息子はスルーって感じでした(笑)。

先週末の金曜と土曜は、いつも通り真面目に診療をやっていたのですが、その2日間で3件のアナフィラキシーの話を聞きました。

まず、初診の高校生の患者さんですが、小麦かエビだと思うのですが、食物依存性運動誘発アナフィラキシーを起こしたようで、その時はある病院の救急外来に駆け込んだそうです。

エピペンを出されたそうですが、原因はかかりつけで調べてもらうように言われたそうです。特にかかりつけもなく、過去にかかったことのある皮膚科開業医を受診しました。調べられたのは血液検査のみで、いずれも結果は陰性だったため、「原因は分からない」と言われ、それでおしまいだったそうです。

こんな対応が多いのだと思いますが、救急外来で対応した内科医もエピペンを処方するくらい重症だった訳ですから、原因検索してくれそうな医療機関への受診を勧めるべきでしょうし、かかりつけの皮膚科医も血液検査のみで「分からない」では済まされないと思います。

アナフィラキシーという生命の危機的な状態に陥っているにもかかわらず、守るべき医師がこの程度の対応では、次に起きるかもしれないアナフィラキシーにおびえる患者さんの気持ちをあまり考えていないのではないかと思わずにはいられません。

2件目は、これはその市の教育長が公言しているため、オープンにしてもいいでしょうが、長岡市でアナフィラキシーが起きています。1件は私も先週末に私の情報網から入ってきましたが、他にも1件あるそうです。

3件目は、現時点でどこかは明かせませんが、単純ミスで卵アレルギーのお子さんに、卵を多く含む食品を食べさせてしまい、アナフィラキシーショックに至らせてしまったケースです。話を聞いてみると、対応は非常にお粗末で怒りさえ覚えます。

そのことが起きてから1か月半経っているにも関わらず、明らかな対策はとられていないようで、行政の対応としては相当問題があると思います。

今回提示した1件目のように、重い症状を起こすのが初めてのことならエピペンは所持していない可能性が高く、それなら仕方ないのですが、既に処方されていた場合、キチンと対応ができていたのか検証する必要があるでしょう。

1件目は実際に当院にかかっており、状況を把握しているのですが、2件目は情報を収集するつもりです。3件目は当院で診ている患者さんであり、親御さんの話を聞く限り、かなり危ない状況だったようです。にもかかわらずエピペンだけでなく、アナフィラキシーに関してすら認識が薄く、話を聞いていて言葉を失うくらいでした。

2件目、3件目と調布の死亡事故の教訓が活かされておらず、これが新潟県の現状なのでしょう。学校側の危機管理が希薄であると言わざるを得ないでしょう。

食物アレルギーは、何でもかんでも園や学校側の責任であると言うにはかわいそうでだと思いますが、こういう事実は報道で流し、多くの方々がそれを見聞きし、危機感を共有するのも一つの考えだと思っています。

ふと「イジメ」の問題を思い出しました。巷では、イジメの事件が何度も報道されたりしています。世間全般はどう考えてもイジメがあると思っているのに、地元の教育委員会は「イジメはなかった」と発言することが常のようです。私もこういう発言の真意はよく分からないのですが、自分の将来に傷がつくからなのでしょうか?。

食物アレルギーの誤食についても、こういう保身というか、隠蔽するような体質があるのかもしれません。アナフィラキシーショックなど重大な状態に至らしめた場合、他山の石とすべく、なるべく公表するような体制も必要なのだろうと思っています。