何やら私の周囲が騒がしいです。
私の仕事は、開業医ですので、毎日朝から晩まで診療しています。地域の子どもの健康を守るためですが、この時期は寒暖の差が激しく、ぜんそく発作を起こしやすくなります。日頃から治療していると、入院する気配もないのですが、感染を契機に発作を起こすこともあります。
発作が重ければ、入院の上で治療することもあります。ただ、多くの親御さんが喜んで入院したいとは思わないでしょうから、悪化した際も“入院させない”治療が必要になってきます。秋ということもあり、そういうこともありますが、病院に入院をお願いすることはほとんどないと思います。いずれにしても、秋は咳の患者さんが多く、結構気を遣います。
ただでさえ、受診が増える秋ですが、それにインフルエンザのワクチンも入ります。真面目に「食物負荷試験」もやっていますが、例年よりは件数も増えていて、細心の注意をもって実施しています。
それに、水曜午後のエピペン等の誤食時の対応についての講演を毎週行なっています。既に昨年の2倍以上の件数をこなしており、「我ながら頑張っているな~」と思うほどです。
新潟県には30市町村ありますが、今年はそのうちの10市はまわっています。ほとんどが市の公認を頂いています。多分、私が園や学校に行くということになると、市の教育委員会に報告が行くのだと思います。
そういうルートから、その市との関係が始まり、市全体の食物アレルギーの研修会に発展することもあります。
ここ最近でも、研修会の件や先日の誤食によるアナフィラキシーショックの事例の件でいくつかの市の担当者とやりとりをしています。
私の活動の根底には「調布市の事故を繰り返させない」という思いがありますが、実際のところ、K市で報道されたアナフィラキシーショックのほか、T市やN市、別のN市ではここ最近で3件アナフィラキシーによる緊急搬送が起きています。
確かに学校側は医療のプロではありませんから、完璧を求めるのは酷なのですが、必要最小限の知識を持たずに、誤食させているケースもあり、これでは命がいくつあっても足りないくらいです。緊張感が足りないと言われても、反論できないケースすらあります。
K市の担当者からの連絡を待っていましたが、週明けに面会することになりました。これも私の仕事のようです。
ちなみに、私は探しても見当たりませんでしたが、この市のホームページに事故の経緯が書いてあったそうです。私はこの件の患者さんの主治医ですので、親御さんからこと細かに事態を聞いています。市側は学校関係者から事情を聴取していると思います。
“よくあること”なのかもしれませんが、双方の言っていることが異なるのです。真実は一つのはずにも関わらずです。
市側の主張が正しければ、親御さんがウソを言っていることになります。親御さんは、当日起きたことをよどみなく説明して下さいましたし、間違ったことを言っているとは到底思えません。敢えて言えば、市側が弁明すればするほど、親御さんを傷つけることになるのが許せないのです。
起こしてしまったことは仕方ないけれど、今回の担当者は食物アレルギーのことを驚くほど理解していなかったように感じます。気を引き締めて、食物アレルギーのことを勉強し、二度と繰り返さないよう努力すべきだし、研修会は一日も早く行なうべきと思っています。
裸一貫で出直すくらいの覚悟が欲しいと思います。私は市側にこういったことを話そうと思っています。
また、マスコミからの取材依頼もあります。今回の親御さんの希望でもありますが、これを教訓に警鐘を鳴らして欲しいという思いに応えたいと思っています。それにはメディアの力は大きいと思っており、アナフィラキシーショックを防ぐためにも、お力を拝借したいと考えています。
更に、長岡市と柏崎市で患者会が誕生した訳ですが、ある程度は医学的なサポートもあったに越したことはなく、陰ながら協力するつもりです。その患者会の宣伝も行なっています。その甲斐あってか、先日は地元の新聞社から取材を受け、またテレビ局から取材も受けるようです。
こうやって書き出すと、診療以外のいろいろなところでチョッカイを出しています(汗)。私のまわりが騒がしいというより、騒がしくしているだけなのかもしれません。
ただ、必要とされれば、当然全力でことに当たるつもりです。


