小児科 すこやかアレルギークリニック

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ハシゴ
2013年12月11日 更新

今日は、水曜日です。

恒例というか、また講演活動の予定が入っています。来年になっても1月、2月とかなり予定が埋まっています。

単純に365日を7で割ると52となります。1年間で水曜の数は52回あることになります。今年の3月から本格的に講演活動をスタートさせています。お盆と正月はさすがにお休みですが、1月、2月の予定を含めると1年間ほとんど休まず講演活動を続けたことになります。

今のペースだと、講演の回数は52回を超えそうな勢いです。何故なら、これまで何度か1日に2カ所で講演するということをやっているからです。いわゆるハシゴをしています。

今日は、午前の診療が終わったら高速を使って北に向かいます。実は今日もハシゴで、最初は160キロ離れた新発田市の学校に出向きます。15時半から1時間半くらい話す予定です。それが終わったら、少し引き返す格好ですが新潟市に向かいます。今度は新潟市内の園で食物アレルギーの話をする予定です。新潟市も当院からは120キロ離れています。

食物アレルギーは県内には専門医が極めて少なく、それ故に専門的な診療を受けている患者さんが少ない状況です。

何故そんな160キロや120キロ離れたところまで私が出掛けるかと言うと、患者さんが当院を受診されているからです。この病気に関しては主治医なので、自分の患者さんを守るために、誤食時の対処法を学校や園の先生方に把握しておいて頂きたいのです。

100キロも離れると、通常は診療圏ではないですが、食物アレルギーとなると話は別なようです。実は昨日も、別の患者さんですが新潟市から来られた患者さんに負荷試験をやっていますし、先々月だったでしょうか、新発田市から来られた患者さんに運動負荷試験も行なっています。

食物アレルギーは、一番大事なのは診断でしょう。何を食べると症状が出て、だからその食べ物を除去する必要があるということを証明するということです。

診断のためには検査が必要になりますが、専門医も非専門医も特異的IgEというアレルギー検査を行ないます。とても参考になるのですが、診断確定には使えません。

多くの専門でない医師が、食物アレルギーの検査としてこの検査のみで診断しようとしていることに無理があります。プロならば、十分な問診のほか、皮膚テスト、この場ではあまり触れたことがありませんがヒスタミン遊離試験も十分参考になります。いくつの検査の“引き出し”を持ってはいますが、最終的には負荷試験しか方法はありません。

負荷試験は白黒つけようとしたら避けて通れず、例えばアレルギー検査で数値が高いもので、日頃から食べていないものはすべて負荷試験の適応になると思います。

昨日も検査でキウイがクラス2と陽性でした。キウイにアレルギーがある可能性が示された訳ですが、キウイは食べたことがなく、食べていいのか悪いのか分かりません。やっぱり食べさせてみるしかないのです。

家で食べさせるのか、それとも医院で食べさせるのかとなると思います。多くの医師が「家で少しずつ食べさせてみて」と言いますが、食物アレルギーでお子さんが亡くなった事故のことは多くの親御さんがご存知ですし、実際それを聞いて、怖くて食べさせられないという親御さんは大勢います。

身近に負荷試験をやってくれる小児科医がいなければ、多少遠くても受診して検査を受けたいという患者さんはいる訳で、ですから私はそれだけの距離をかけて受診して下さった患者さんのためにも、出掛けていく必要があるのだと思っています。

私が県内各地に出没するのには訳があって、食物アレルギーの正しい知識を広めたいと願っている部分もあります。ただ、願っただけでは何も変わりませんから、他力本願ではなく自力本願で地道に前進するしかないと思っています。

ハシゴをしていると、相当疲れます。知らないうちに翌日の診療に影響しているのかもしれません。ただ、それでも頑張らなければ新潟県は良くなっていくとは思えず、もっともっと講演の一環としての啓発活動を続けていかなければならないと思っています。