日々仕事に没頭していると、季節感覚がなくなります。
特にこの冬は今のところ暖かく、周囲に雪がありません。関東の冬を思わせるようです。そんなせいもあり、正直、あまりお正月って感じがしないんです。でも、年賀状が届きます。
今年も患者であるお子さんから年賀状を頂きました。当院はアレルギーを専門にしていることもあり、顔なじみの患者さんからで、どの患者さんも親御さんの顔を思い浮かべることができます。みな、当院のファミリーって感じです(笑)。
普通の小児科では、メインは急性疾患を対象としているでしょうが、当院は慢性疾患の患者さんがほとんどです。もちろん、風邪や胃腸炎の患者さんも来院されますが、アレルギーがベースにあってという方がほとんどです。
定期通院のほかに、急な発熱や嘔吐という臨時受診という形で受診されますので、だいたい兄弟や家族構成、性格などを思い浮かべることができるのです。
互いに信頼関係が築かれていると思っており、あまり安易に使いたくないのですが、絆を感じざるを得ません。これがアレルギーを専門とする医師の面目躍如というところだと思っています。
年賀状には、「また食物負荷試験をお願いします」と書かれていたり、「あれもこれも食べられるようになりました」などと書いてあり、「あぁ、負荷試験をやって食べられたもんなー」と思い出したりします。
よく見かける食物アレルギーの対応は、「とりあえず除去しておきなさい。いずれ治る。」というものや、「死ぬかもしれないから、絶対食べてはいけない。」というものかと思います。
こういう過小だったり、過剰な対応では、親御さんはどうしていいか分からず、不安だけが募るという状況に陥ったりします。その不安を取り除くのが負荷試験であると言えます。
自分で言うのも何ですが、こういう年賀状を見るにつけ、「それなりのレベルのことをやってるな」と感じます。1年に一度のことですが、それを再確認できます。いや、私は当たり前のことをやっているだけなのですが…。
よくぜんそくやアトピー性皮膚炎が風邪や湿疹と誤診されていることを指摘していますが、慢性疾患には慢性疾患のつき合い方があり、急性疾患とは区別されるべきでしょう。食物アレルギーもそんなに急に食べられるものではありません。
慢性疾患があれば、それをいかに悪化させないかという接し方が重要になってくるし、患者さんとじっくり向き合っていくことが大切です。
最後に、アレルギーに力を入れている小児科医の思いをつづった、ある先生の言葉を提示しようと思っています。大阪の亀崎先生のブログの12月の記事をお読み頂ければと思っています。私なんかよりもよっぽど有名で、重症な患者さんに寄り添って診療されている様子がお分かり頂けると思います。
http://www.kamesakikodomo.jp/hitorigoto.cgi


