4日は激混みでした(大汗)。
結局診療が終わったのが、15時半過ぎでした。当院は、“流れ作業”で大勢の患者を診ようというとはしていないつもりです。
そもそもアレルギーを専門とする小児科医は、そんなことをしてはいけないと思っています。もちろん、日頃から治療していて、かなり症状が安定してくれば、症状が落ち着いていることを確認すれば、薬を出せばいいと思います。
症状が悪化している場合、治療を中断しているのが原因であれば、治療を再開すればいいし、治療を継続しているにもかかわらず悪化したのであれば、悪化した原因を探す必要があります。
悪化した誘因は分からないこともあるのですが、分かる努力はすべきだと思っています。いろいろ話を聞き進めていけば、「これではないか」と分かることもあります。となると、その悪化要因を取り除けば症状が落ち着く可能性が高いと考えます。
ぜんそくの悪化要因として肺炎もそのひとつですが、肺炎を疑えばレントゲン写真を撮る必要が出てきます。そんなことをやっていると、一人当たりに時間が掛かり、診療に手間取りますが、それも仕事なので時間が掛かるのは致し方ないと思っています。
土曜は100人を超える受診があった訳ですが、何人かは県外からの受診でした。とは言っても多くは、上越に帰省中に当院を受診されるケースです。ただ、一人は何と隣の県からわざわざ当院へ受診して下さった方でした。アトピー性皮膚炎が悪化し、「これはまずい、何とかしなければ」と当院を目指して受診して下さいました。有り難い話です。
食物アレルギーに不可欠とされる「食物負荷試験」は全国的に行なっている医療機関は少ないのですが、県外在住で、こちらにご実家がある場合、帰省中に当院に相談に来られることもあります。それで「食物負荷試験」の存在を知り、栃木県、石川県、愛知県、大阪府などからこちらに帰ってきた際に当院で「食物負荷試験」を受ける方もいらっしゃいます。もちろん、それらの地域でも負荷試験をやっている医師はいるのですが、かかりつけがやっておらず、当院を頼って下さるのです。
先日、私宛に知らない方から年賀状が届きました。年賀はがきに細かい字でびっしりと文字が書かれており、それでも足りず、矢印で表にもちょっと字が書いてありました。
何と静岡県の方でした。読んでみると、お子さんがアトピー性皮膚炎で皮膚科にかかっていたそうですが、何度通ってもよくならず、皮膚を掻きまくり、夜も眠れない状況が続いていたようです。
こういう状況では、私なら「医者を代えるのが一番の“薬”」と言っています。症状が良くなっていないのに、同じ薬しか出さないのは、不誠実きわまりない“医療”だと思っています。
多くの患者さんが「お医者さんは誰でもすごい」と思っているでしょうが、決してそうではないと思います。逆に、アレルギーはかなりいい加減なことを繰り返している医師もいます。
この患者さんも、浜松市でアレルギー相談会があり、そこで講師を務めた、私の友人の川田先生のクリニックを藁をもつかむ思いで受診されます。アレルギー専門医とそうでない医師の医療は、ともすると「月とスッポン」くらい違います。
それ以来、皮膚症状も軽快し、親御さんは専門医にかかる大切さを実感したのだそうです。川田先生のところに通い始めてから、当院のホームページを時々覗いて下さるそうで、私の話が身に染みるというようなことが書かれていました。
そんな風に言われると恥ずかしいのですが、少しでもお役に立てて嬉しく思っています。このホームページは1日数百人の定期購読者がいますが、当院を受診される患者さん以外にも情報発信をと思い、これを綴っています。
多くの患者さんがご存知ないでしょうが、医師の間の知識や技術の差はとても大きいので、それを知って頂くことを誰かがやらなければならないと思っています。こうすることはタブーなのかもしれません。しかし、救われる患者さんが一人でもいるのであれば、私は「あり」だと思っています。
2014年も、県外にも思いを馳せながら、情報発信を続けていこうと考えています。


