小児科 すこやかアレルギークリニック

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魔法の薬
2014年04月12日 更新

当院は、アレルギーの患者さんが多く、地元や地元でなくても困り果てた患者さんが相談に来られています。

これは専門医として期待されているからでしょうが、意外と忘れられていることかもしれませんが(汗)、その前に小児科の専門医です。

風邪や胃腸炎などの感染症、便秘、虫さされなどがよく診る病気でしょうか?。その中で、意外と少なくないのが夜尿症です。

小さければ、親御さんは「当たり前のことで、いつか治る」と捉えているでしょうが、段々大きくなってくると「あれっ、おかしいな」、「うちの子だけかな」なんて考えるようになるのだと思います。

アレルギーで診ているお子さんが、診察の終わりに「もう一つ聞いていいですか?」などと言われて、切り出されるのが夜尿症の相談だったりします。

一般的には6歳以上から治療することが多いようです。当院でも相談を受けるのは、6歳以降が多くなっています。

いつも診断が重要だと言っていますが、小学入学以降の夜尿を「夜尿症」と言っていますので、これだと親御さんであっても明確に診断ができると思います。

いくつかの病型があり、病型に合った治療をする必要があります。一般的には夜間のおしっこの量と膀胱という尿の貯蔵タンクの容量とのバランスで考えます。

つまり、貯蔵タンクは正常なのに、夜間に作られる尿量が多くて溢れてしまうタイプと、尿量は多くないのだけれど、膀胱という貯蔵タンクが小さくて、すぐに溢れてしまうタイプです。

よくぜんそくを“風邪”と誤診されて、良くならない患者さんが多く当院を受診されていると言っていますが、診断を間違えば治療法が異なるため、良くならないのは当然のことです。夜尿症も、まず正しい診断をすることから始めなければなりません。

先日、相談されたケースでは、夜間に尿が多く作られて、膀胱から溢れてしまうタイプでした。それに見合った治療を開始した結果が添付画像です。

親御さんがカレンダーに夜尿があった日が「×」、なかった日が「○」の印を付けてくれています。青いマーカーで薬を飲んだ日に印を付けていますが、ご覧のように3月3日の夜から治療を開始しています。当院では、2週間飲んで1週間休んでという方法を取っています。ちなみに、3月2日以前は毎日夜尿があったので、「×」が連日続いていたことになります。

するとどうでしょう。何と飲み始めた翌日から治療薬の効果がバッチリで、連戦連勝となっており、飲まない日さえも「○」の日が増えています。

先日再診して下さったのですが、親御さんから「魔法の薬だ」と言われました。ちょっと出来過ぎだと思います。私は夜尿症の専門家ではありませんが、夜尿のガイドラインに沿って治療をしているだけで、やはり真面目に、ガイドラインに沿って治療することは、患者さんのお役に立てることだと再認識しています。

他院にアレルギーで通院していて良くならないため、当院に鞍替えされた患者さんがいて、よくよく聞いてみると、夜尿症もあり、その治療も受けていたそうです。良くならないため、そちらも相談を受けたのですが、残念ながらガイドラインに沿っておらず、病型すら見極められていませんでした。

私も判断ミスを犯すことはありますが、ないように努力しているつもりです。夜尿症も皆が皆、こんなにてきめんな治療効果が期待できる訳ではありませんが、病型を見極めることで症状を改善させることは可能かと思っています。

夜尿症も、医師にみせていれば誰でもいい訳ではなく、ガイドラインに沿って病型を見極めた上で治療することが大切であることを知っておいて頂きたいと思っています。