今日から4連休です。
4月30日、5月1日、2日と外来は結構混みましたが、馬の目の前に人参をぶら下げるのと一緒で、何とか頑張りました。
4日も連続で休みがあるとなると、親御さんは心配になります。ましてや、ゴールデンウィーク直前に熱が出た、吐いたなど病気を発症したとなると、とにかく今のうちの小児科へとなるのだと思います。
病気が何なのかを見極めるのが、かかりつけとしての役目だと思っています。よく診断しない医師がいると言っています。とりあえず薬を出しているケースです。
例えば、咳は止めてはいけないケースもありますし、湿疹に十分に効果的な軟膏を処方する必要があります。プロであれば、診断し、病気に見合った薬を選択する必要があるのですが、残念ながら「とりあえず薬を出しておけば、患者も納得するであろう」なんて感じで医療している医師もいるようです。
溶連菌であれば、抗生剤が特効薬的に効きますので、また腎臓に悪さすることもあるので、キチンと診断する必要があります。ちなみに溶連菌なら抗生剤を長めに飲んでもらうのが常套手段です。
赤ちゃんがゼーゼーっぽくなった場合、繰り返せばぜんそくも候補に挙げる必要がありますが、それが初めてのエピソードであれば、私ならRSウィルスを調べます。ゼーゼーしても「風邪です」と言い切る小児科医もいて、愕然とすることがよくあります。私は40数年間生きてきて、風邪は何度も引いていますが、ゼーゼーしたことは一度もありません。
RSウィルスと分かったところで、特効薬はありませんが、その後にぜんそくのようにゼーゼー繰り返すようになることも少なくないため、初めてゼーゼー言った場合、調べるようにしています。
熱が2~3日続いている患者さんは、可哀想だけれど採血をさせて頂きました。せめて熱の原因がばい菌か、ウィルスかを見極めたいと思うからです。
ばい菌が原因であれば、先ほど述べた溶連菌もそうなのですが、効果が期待できます。一方ウィルスであれば、抗生剤でなく抗ウィルス薬を使うことになります。一般的にはインフルエンザと水ぼうそうくらいしか対処法がないので、ウィルスが原因と考えられ、インフルエンザでなければ、熱が続くのは「待つしかない」ということになります。
アデノウィルスも時々みますが、これなら熱が容赦なく5日程続くことも多いのです。原因をハッキリさせないで熱がそれくらい続くのと、あらかじめ5日程熱が下がらない病気であると分かっているのでは、不安の大きさが違うのです。
他にもいろいろな感染症がありますが、今は迅速キットといって、インフルエンザのように鼻水を、溶連菌なら綿棒でのどをこすってそれを検体として、どういう病気かを調べることができます。
調べられるのに、病気を特定できるのに、確定する努力をしないのは、おかしいと思っています。ましてやゴールデンウィークという長い休みの直前であれば、病気になったことは仕方ないが、原因追及を望まない親御さんはいないと思います。
私も何でも正確に見極められている訳ではありませんが、そうする努力はしているつもりです。当然一人当たりに時間もかかり、待ち時間も長くなってしまいます。
よく病気の説明の紙を渡し、「読めば分かる」,「これ以上話させるな」という雰囲気丸出しの医院さんもあるようですが、病気のことを知らなくてプロである小児科医に教えてもらいに受診している訳ですから、そのような対応はしたくないと思っていますし、私はしてはいけないと思っています。
慣れた患者さんであれば、コンビニのように短時間で、薬だけもらえればと思うのかもしれませんが、そういう患者さんは一部だと思われ、我々医師はニーズに合った医療を提供しなければいけないのだと思っています。


