小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

見せびらかす
2014年05月31日 更新

春は、転勤の時期ということもあって、新規で受診される患者さんが目立ちます。

先日、隣県から転居されてきた4歳のお子さんが受診されました。肘や膝などアトピー性皮膚炎の皮疹がありましたが、皮膚科に通っていたようですが、診断すら曖昧でした。

一番かわいそうだったのが、指でした。指がとても痒いようで、ボリボリと力任せに掻いており、掻き壊した状態でした。ところどころジクジクもしています。

指というのは、手を洗ったり、物を触ったりするので薬が取れやすいからと判断していますが、治りづらい部分の一つだと思っています。

治りづらいところは、改善させるためにより入念な治療が必要になるのは当然のことです。指の湿疹のひどい患者さんの治療をみていると、他の部分と同様だったりして、「これじゃ良くならないよ」と思うことも多々あります。

当院では、ワンランク上の薬を使うようにしています。こういう場合の私のレシピ!?ってのがあって、キッチリ塗ってもらうと多くの患者さんが短期間で改善しています。

アトピー性皮膚炎の治療の鉄則ですが、一気に良くすると痒みが減るので掻き壊さなくなる。その結果、皮膚は安定する、というものです。

私の印象では、0歳、1歳くらいだと掻く力も弱いのですが、3歳、4歳、5歳くらいだと力も強くなってきて、“遠慮なく”力任せに掻くものですから、皮膚がえぐれるくらいになっていることすらあります。なかなか難治だったりしますが、それでも良くする薬を選択する必要があります。

今回のレシピ通りに治療させて頂きました。目論見通り、掻いて悪くなるという悪循環を脱却できたようで、指は慢性的な痒みから解放されてきたようです。

外来で改善してきていることを確認しているのですが、少し前にこれまで住んでいた某県に帰った時に、知っている大人にその4歳の患者さんが指を見せびらかすのだそうです。

よっぽど嬉しかったのでしょう。また、これまで指の症状が改善されなかったのを周囲の大人も知っているため、改善具合いにビックリしてくれるようで、「良くなって良かったね」と言われるのもきっと嬉しいのでしょう。

当然のことながら、4歳のお子さんであっても病気から解放されたい訳で、ただ上手く言えずに子どもなりに悩んでいたのだろうと思っています。

親御さんは親御さんで、お子さんのために皮膚科に通うということはやっていたのですが、こんなに良くする方法があったのに、そうしてあげられず「これまで何をやっていたのだろう…」という思いはあるそうです。

もっと多くのお子さんを改善させて、見せびらかすようにして欲しい、しなければならないと思っています。