小児科 すこやかアレルギークリニック

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2014年06月02日 更新

少し前に、息子が遠足で糸魚川市の美山公園というところに行く予定でした。

あいにく雨で、急遽行き先が別のところに変更になりました。楽しみにしていたようで、父親として何とかせねばと思っていました。

先週、息子の同級生が当院を受診した際に、同じことを考えるもので、後日美山公園に出掛けたとのこと。早速行ってきました(笑)。遠足の時に課題があって、ドラえもんの石碑のポーズや公園内の噴水が何本出るかなども調べてきました。

帰りに食事をしてきましたが、いつか食べたいと思っていたものを食べてきました(画像)。インパクトあるでしょ?。糸魚川市がB級グルメで売り出し中のブラック焼きそばです。

食べたのが道の駅の「マリンドーム能生」だったのですが、鮮魚センターも併設されており、岩ガキもその場で剥いて食べさせてくれます。満足して帰ってきました。

そういえば、少し前にある患者さんにカニの負荷試験をしました。アレルギー検査が陽性だったので、これまで除去していたそうですが、直感で「これは食べられそうだ」と思ったため、負荷試験をして食べられることを確認しています。

このマリンドーム能生は日本一のベニズワイガニ直売所らしいのですが、母のご実家が糸魚川だそうで、「カニを食べられて良かったね」なんて言っていました。

割りと治りにくいアレルゲンとされるカニのような甲殻類でも、最近負荷試験の件数が増えてきて、「意外と食べられる」ことが分かってきたので、こちらもそんなに緊張することなく負荷試験に取り組めています。

先週、某市から受診の牛乳アレルギーのお子さんに牛乳を用いた負荷試験を実施しました。今は10歳ですが、0歳の時にミルクを飲んでアナフィラキシーショックを起こしたそうです。

昨年、当院を初診され、牛乳を含む加工品で負荷試験を実施しています。それから計算すると数mlは摂れるはずなので、今回は牛乳を用いた負荷試験をやりましょうということになっていました。

10年前とは言え、アナフィラキシーショックを起こしたお子さんに負荷試験をやるのは、こちらも相当な緊張を強いられます。いきなり200mlを飲ませることを目標とせず、30mlくらいで抑えておくつもりでした。

少量から徐々に増やしていく方法をとり、具体的には1ml、2ml、4ml、8ml、15mlと増量していきました。この場合、最後は7mlを増やすことになります。最近は「食べられる範囲」を意識した食事指導が求められますが、過去にアナフィラキシーショックを起こした患者さんの場合は、“一線”を越えてしまった時にドンと症状が出てしまいそうで、緊張を強いられます。

緊張しながら負荷試験を進め、最後のところで蕁麻疹が出てきました。でも大したことはなかったので、そのまま様子を見て内服薬も使うことはありませんでした。終わってみて、ホッと肩の荷が降りました。

親御さんも前医の幾つかの食品を完全除去という指導を守ってきたので、昨年食べられることの判明した加工品もあまり食べていませんでした。今回の負荷試験で、結果的に親御さんも思った以上に飲むことができることが判明しました。

お母さんは負荷試験を終わって「怖かった」とおっしゃっていましたが、つい私も本音が出て「こちらも怖かったんだよ」と言ってしまいました(汗)。

ただ、医師が怖がって何もしなければ、患者さんはいつまで経っても乳製品を摂ることができません。10代、牛乳アレルギーとくればどうしても死亡事故のことが頭から離れないことでしょう。

患者さんと親御さんが勇気を振り絞って負荷試験に望んでくれているのだから、医師の方も怖くても逃げずに負荷試験をやるべきでしょう。決して「家で飲ませてみなさい」なんて責任転嫁はやってはいけないことだと思っています。