小児科 すこやかアレルギークリニック

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「じんましんが出た」
2014年06月06日 更新

先日、給食を食べたあとにじんましんが出たという患者さんが受診されました。

その患者さんの皮膚の画像ではないのですが、腹部にこのような皮疹が出ていました(画像参照)。

確かに痒く、盛り上がった皮疹ではありますが、じんましんにしてはちょっと変です。最近よく見かける皮疹のようです。チャドクガによる毛虫皮膚炎を診断しています。

最近、毛虫が結構発生しているようで、公園の草むらでゴロゴロしたのちに皮疹が出始めたなんていう患者さんもいらっしゃいました。ただ、毛虫との接触が身に覚えのないこともあるようです。

調べてみると、興味深い病気のようです。接触して1~2日後に痒みの強い皮疹が多発するのですが、直後からしっかりと痒みの出る方もいるようで、個人差が少なくないようです。

園の先生が、給食のあとに腹部の湿疹に気付き、食物アレルギーではないかと思ったようですが、たまたま食後のタイミングで気付いただけのようだと考えています。やはり、じんましんと言うには細かい皮疹が多発していることが区別のポイントかもしれません。

園の先生は、食物アレルギーの症状と思い込んでいるようですが、親御さんには毛虫皮膚炎の可能性が高いと説明しました。もともと食物アレルギーがないお子さんだったため、合点がいったようです。

もし、食物アレルギーだと思ったままだと、何が原因か分からないまま、あれかな?、これかな?と悩み、不安に陥るでしょうから、見極められてよかったと思っています。

毒針は長さが0.1ミリほどしかないため、なかなか目に見えず、強い痒みの皮膚炎を起こすため、対応に苦慮することが多いようです。接触したら、皮膚のその部分をセロハンテープやガムテープの粘着力を利用し、毒針を除去することもあるようです。あとは、石鹸をよく泡だて、洗い流すことも必要だったりしますが、先程も述べたように接触に気付かないこともあります。

先日、当院受診のお子さんの付き添いで来られた親御さんも、「私も診て欲しい」と相談を受けました。首に毛虫皮膚炎と思しき皮疹を認めました。「これから皮膚科に行こうと思っていた」とおっしゃっており、お役に立てて何よりです。

最近の当院は、虫がらみの相談が見受けられます。

一人は、アタマジラミ。髪に白い虫卵の付着が見られますが、母が「虫もいる」とおっしゃいます。「ここ、ここ」なんて指を指しますが、すぐに動いてしまうため、私には見つけられません。最終的には、セロハンテープにくっつけて捕まえることができました。

もう一人は、お子さんのお尻から回虫のような細長いものが出てきたということでした。こういう相談は滅多にないため、ちょっと狼狽えてしまいました(汗)。本当なら、それ自体を持ってきてもらい、検査会社に提出して確定してもらうのですが、トイレに流してしまったため、検便するしかありませんでした。しかし、便からは虫体も虫卵も見つかりませんでした。

小児科医を20年以上やっていますが、シラミや回虫はなかなかお目にかかれないもので、いつも患者さんから勉強させて頂いています。

チャドクガと思われる毛虫皮膚炎を見かける頻度は例年になく高いので、ご注意頂きたいと思っています。