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明るくなった
2014年07月14日 更新

栄養士会の講演の準備と8月の学会の準備で余裕がないはずですが、時折“現実逃避”しています(汗)。

土曜の診療が終わった後、家に直行し、巨大な虫かごの仕上げにかかりました。今度画像をアップしますが、最大の特徴は息子が中に入って虫を観察できること、またほとんど金網ですが、一部は透明なアクリル板を使っていて、金網だと見づらいと思いますが、外からも見えるようにしたことです。

夕方に完成させ、それから中に敷く土と入れる虫を買ってきました。本来なら足を伸ばして虫を獲りに行くべきなのでしょうが、そこまで余裕がなく、ホームセンターのペットコーナーで買ってきました。

土曜に買ったのは、カブトムシとノコギリクワガタ、スズムシでした。カブトムシのエサといえばスイカだと思っていたのですが、最近のカブトムシはスイカはあげちゃいけないようですね。カブトムシ用のゼリーを与えるのだそうです。

物足りなかったので、日曜日は県の中央部に位置する三条市に行ってきました。ネットで調べて、昆虫の専門店があると分かったからです。

安かったのでカブトムシを2つがい、ミヤマクワガワ、ノコギリクワガタ、コクワガタを買い、別のホームセンターでコオロギも買ってしまいました。大人買いってやつですね(笑)。

ちょっと買い過ぎたきもしますが、何ぶん虫かごが大きいもので…。

飼い始めて驚いたのが、カブトムシの食欲。アイスコーヒーのシロップくらいの大きさの容器に、虫用のゼリーが入っているのですが、一晩で食べちゃいます。食欲旺盛で嬉しいのですが、2匹でエサを巡り闘うことも。大人の私も興奮してしまいます(笑)。

正直、池といい、虫かごといい、子どもよりも私の方が中毒に陥っているのかも!?。

そうは言いつつも、本業も頑張っていますよ。先々週、某市からアトピー性皮膚炎の患者さんが受診されました。

当院は、100キロ前後離れた街からも受診があるので、それ自体は驚くことでもなかったのですが、皮膚をみて正直驚きました(画像)。

親御さんがステロイド軟膏の使用に否定的で、新潟市の方のステロイドを使わない、漢方中心の皮膚科に通っていたそうです。ここ最近、一気に悪くなったため、当院に相談に来られた格好です。

これは左の手を示していますが、腕や膝、足首などもご覧のような、言い方は悪いですが、ゾウの皮膚のような硬く、ゴワゴワした状況でした。どう見ても、保育園児の手ではないのです。

以前もステロイドに否定的な患者さんが皮膚科を受診すると、「もう来ないでくれ」と言われたり、親御さんの許可もなく奥に連れていって、ステロイド軟膏を塗ったくったりと、おとぎ話の「北風と太陽」の“北風”のような対応をする皮膚科が多いのかなと思っています。

小児科なら「皮膚科に行きなさい」と逃げるんだろうなと思います。別にアトピーは小児科医でも治療して構わないのです。

大抵、小児科でも皮膚科でも「これを塗りなさい」で軟膏を出されて、ハイおしまいって感じです。まあ、皮膚科でも小児科でも良いのですが、なぜ“太陽”的な対応を取らないのだろうかと思っています。

私はガイドライン通りの治療しかできないのですが、そのためにはステロイド軟膏のメリット、デメリットを時間を掛けて説明しなければなりません。多分、私はステロイドについて充分な時間をとって説明している新潟県内では数少ない医師のひとりだと自負しています。

他院から当院へ紹介があっていいと思うのですが、“逃げたり”、“かわしたり”する医師が多い中、紹介はまずありません。周囲をみていると、「よそへ行け」と言う割りに、具体的に医院名を言わない医師が多いようです。患者さんよりも誰がどの分野が得意かは医師の方が分かっている訳ですから、行き先を具体的に言わないのは不親切でしょう。

というか、懇切丁寧だったり、良心的な医療をする医師は本当は少ないように感じています、それは私だったり、当院に来られる患者さんだったりします。

親御さんには30分以上、ともすると1時間近くは説明しました。一応、私は“太陽”派です。

ステロイド軟膏の使用の許可を得て、当院で治療をさせて頂くことになりました。私のポリシーは、1週間後に皮膚症状を改善させること。薬の選択を任せて頂き、より効果的であろう薬を選びました。

1週間後に再診して頂きました。皮膚の所見は後日お示ししたいと思います。もちろん、改善傾向です。

嬉しいことに、変わったのは皮膚症状だけではありません。親御さんいわく「明るくなった」のだそうです。お昼寝のあと、自分の布団をしまって、身体を掻いていたのが、痒みが軽減したため、他の子の布団をしまう手伝いをするようになったそうです。

多分、自分に余裕なり、自信が出てきたせいか、他のお子さんとのコミュニケーションもとれるようになったのは、とても嬉しいことです。

ただ、見方を変えると、本来、他の子と仲良くできたものを、アトピー性皮膚炎が妨げていたと考えることができます。親御さんの判断を一方的に否定するものではありませんが、子ども自身が治療法を決定できないため、親御さんは治療の選択は慎重であるべきでしょう。「何となく」とか、「周囲のウワサ」などでガイドライン通りの治療を拒否すべきではないだろうと思っています。

とりあえずは、アトピー性皮膚炎の治療を通して、この患者さんが本来の姿を取り戻しつつあることを小児科医として喜びたいと思います。