号泣県議の話題が世間をにぎわせました。
「やっとなれた」と本人も言っていたように、苦労されてなれたのでしょうが、なってみると様々なことに気付き、当初は「不正を正したい」なんて殊勝なことを言っていたようですが、結局はカラ出張や有り得ない多額の切手代など、権力を持ってしまったが故にミイラ取りにミイラになったというように捉えています。
もちろん、真面目にやっている県議も多いのでしょうが、別の県の県議が脱法ハーブで逮捕されたりと、不心得な議員もいるでしょうし、我々の税金を無駄に使わせないような監視が必要でしょう。
昨日も触れたように、医師も同じです。もはや“監視”が必要な医師もいます。
多くの職業の中で、医師が初めて会うのに最も信頼されているのかなと思っています。時々書いていますが、ラーメン屋ができると「ここは当たりかな?、はずれかな?」と思い、試しに一度入ってみるということをしますが、小児科を受診する時は「ここの先生はハズレかな?」とは思いません。
ところが、医師とて人の子。「損はしたくない」、「効率よく収益を上げたい」と考えています。でも、ドラマなどでは自分の命を顧みず、自らを犠牲にしながら難しい手術に挑む様子が描かれています。ただ、実際は自己犠牲なんてご免だ的な診療スタイルの医師もいます。
必要な検査もせず、原因を究明しようともせず、症状が改善していないのに、同じ薬を出し続ける医師は、ハズレであるということを認識して頂きたいと思っています。よく小児科のネットの口コミサイトで、「先生が優しかった」などのコメントがみられますが、私は愛想笑いが苦手ですが、誰だって営業スマイルはするでしょう。本質は、「子どもをキチンと診断し、治療に導けるか」ということですよね?。
私もハズレと思われないよう努力しているつもりですが、親御さんは、小児科医にはハズレが決して少なくないことを理解しておいて損はないと思っています。
さて、先日、当院かかりつけの食物アレルギーのお子さんが、あるトラブルに巻き込まれました。
アイスクリーム屋さんでアレルゲンの入っていないフルーツのシャーベットを食べたところ、まもなく蕁麻疹が出てきたのだそうです。他に食べておらず、食べてまもなくのタイミングだったので、シャーベットに疑いの目を向けるのは当然と言えます。
親御さんは弁償とかそういうものと求めて言った訳ではないのですが、再発防止を求めてそのことを店側に指摘すると、「うちは器具は入念に洗浄しており、アレルギーを起こすなんて有り得ない」というようなことを言ったそうです。
でも、実際にそう疑えるようなことが起きてしまったので、「そうであれば申し訳ない」と謝りつつ、再発防止のために善処してくれれば良かったと思うのですが、しまいには暴言を吐いてしまいます。「お宅の子どもの方がおかしいんじゃないですか」と。
店のために言ったつもりが、とんだ不愉快な思いをしてしまいました。常識的に考えて、“最も言ってはいけない言葉”だということに気付かないのでしょうか。
昨日の記事ともややかぶりますが、症状が改善しない時にこそ小児科医の本性が現れると思っています。
発熱の原因を追求したいと思えば、検査費用の「損」はさておいて、ヒトメタニューモウィルスであるかどうか検査をします。検査を拒まれたら、その医師は親御さんが思う程、お子さんのことを真面目に良くしたいと考えていないのだと思います。
今回の店も、「医療費を請求されたらどうしよう」なんて思って、保身に入り、その結果として暴言を吐いたのだろうと思っています。店側の本性が見えたのかなと思っています。ただ、現時点で店頭販売は、“店側にアレルゲン混入の有無を確認できる”という理由のようですが、アレルゲンの表示義務はありません。
私も講演でよく使う話題ですが、小麦アレルギーの患者さんが“小麦不使用”とうたう米粉パンを食べてアナフィラキシーを起こしたケースがあって、その理由は米粉の中に小麦成分のグルテンが入っていたとか、業者が大丈夫だと言うものだから、米粉パンを食べさせたらアナフィラキシーを起こし、入院してしまったという話もあります。この子は重症な牛乳アレルギーを持っているのですが、パンに中に脱脂粉乳が含まれていました。いずれも食品業者の知識不足からこんなことが起きています。
食物アレルギーが社会的な関心事になってきたため、テレビ番組でも取り上げられることが多いようです。園や学校では食物アレルギー対策に必死に取り組んでいるところが多いのですが、一部の食品を扱う業者が、無理解からこんな暴言を吐いたり、アナフィラキシーを起こさせたりしています。
食物アレルギーに対する理解が深まり、暴言がなくなる社会にしたいものだと考えています。


