当院は、真面目に診療しているつもりです。
なるべく“誤診”しないように注意を払い、「効率」を重視しないようにしています。医師として「効率」を重視するということは、言い方を変えれば、患者さんに自分の都合を押し付けることになり兼ねません。
日頃書いているように、RSウィルスやヒトメタニューモウィルスを「調べても意味がない」という医師もいますが、少なくとも当院の患者さんは、調べて原因が明らかになることで「原因が分かってよかった」とおっしゃいます。
検査費用が医院の持ち出しになることは、医院の立場からすれば「損をした」ということになるでしょうが、患者さんの立場からすれば関係のないことです。かかりつけ医として責任を果たしたいと思えば、果たすだけのレベルの診療はすべきだと思っています。
自分で言うのも何ですが、私がRSウィルスやヒトメタニューモウィルスのことを広めたいと思い、患者さんや園側に知らせる努力をしているからこそ、地元に広まってきていると思っています。私がそうしていなければ、多くの患者さんや園側も認知されていないのだろうと思います。
同じく、咳が長引いたり、赤ちゃんの湿疹が良くならないと、当院を目指して受診される患者さんが増えています。とりあえずは近くの小児科や皮膚科に通院し、良くならなければ当院に救いを求めて、受診されるのです。
食物負荷試験も、検査の存在を“隠蔽”する医師が多い中、負荷試験を希望して市内外から受診が増えています。新潟県内という目で見ると、まだまだですが、「これまでやってきた努力は無駄ではなかった」という実感はなくはありません。
信念を持っている医療と、そうでない医療の間には、とてつもなく大きな差があることを親御さん達に是非とも知って頂きたいと思っています。
そういう信念のもと、当院の続けていることといえば、「すこやか健康フェア」です。今年で7回目を数えますが、当院主催のアレルギーの啓発イベントです。
日本の第一人者の先生のお話は、地方にいては親御さんや園•学校関係者は聞く機会はまずありません。私が食物アレルギーの考え方や食物負荷試験の存在を広めたいと思っても、多くの医師がそうしてくれないため、親御さんはどっちが本当なのか分からないこともあるでしょう。どっちの言っていることが正しいかハッキリさせたいという気持ちもありますし、一番は、正しい知識を新潟県内に広めたい一心でやっています。
かかる費用はすべて当院が負担しており、痛いのは確かですが、食物アレルギーは誰かがこう言うことをやらなければ、ただでさえ新潟県はレベルが低いのに、さらに全国レベルから取り残されてしまいます。
「すこやか健康フェア」は、以前は上越市開催でしたが、他地域の方が来づらいということも考慮し、4年前から地元を離れています。具体的には3年前は新潟市で福岡病院の柴田瑠美子先生、2年前は長岡市で相模原病院の海老澤元宏先生、昨年は三条市で同志社女子大の伊藤節子先生をお招きしています。いずれの先生も、日本の食物アレルギーを動かしている超有名な先生です。
今年は、添付のチラシをご覧頂きたいのですが、藤田保健衛生大の宇理須厚雄先生をお招きし、新発田市で10月4日に開催します。宇理須先生も先に挙げた先生に負けず劣らずの超有名な先生です。
地方の一開業医が、こういう先生をお呼びし、自腹で講演活動をやるようなことはまずないだろうと思いますが、私の“信念”をお伝えすると、どなたも快く引き受けて下さいます。
新潟の北の地域が弱いということで、今回は新発田市を選びました。いや、新潟市や長岡市もまだまだ十分ではありませんが、これまでやっていなかった県北地域で一度はやっておこうと考えました。
一流の先生のお話を今年は新発田市で聞くことができますので、多くの方にお聞き頂きたいと思っています。



