コペンハーゲンに来ています。
今回のツアーでお城や宮殿を回っていますが、昨日は画像のフレデリスクボー城に行っています。ディズニーランドの建物に見えるかもしれませんし、日本のお城とは一風変わった西洋のお城です(画像)。
規模は大幅に違いますが、開業すると一国一城の主になると言われます。開業医にとって医院は、いわば“お城”な訳です。
普段からいろいろ指摘しているように、いろいろな医師が、いろいろなものに重点を置いて診療しています。どの医師も患者さんのために全力を尽くして正しい診断をして、その診断に見合った治療をしてくれれば、私がいろいろ指摘する必要は全くありません。
結構と患者さん不在の医療がなされているのが問題だと言っているのです。診断が間違えば治療も異なります。医師が誤診して、症状が改善していなくても、延々と通わされている患者さんに遭遇すると、医師に良心を感じることはできません。しかし、“お医者さんが間違ったことをするはずがない”というのが基本的な考え方なので、誤ったことを繰り返す医師にかかった医療費が支払われてしまうことになってしまいます。
こんなことが“許される”のは医師くらいではないでしょうか?。結局、患者さんの方で医者を代えてみて、誤ったことを繰り返されていることに気づき、その医者には行かないとなります。その結果、自分が間違ったことをしていることに気づかない、そのミスを延々と繰り返すという状態に陥ります。
よほど自分のやっていることが間違っていないかどうかとアンテナを張っていないと、ミスを繰り返し、患者さんに大迷惑をかけることになってしまいます。
よくある話ですが、国ができても王様が悪政を行い、まもなく国が滅びてしまうこともあります。一方、王様が国民思いの良い政治を行うと、国が繁栄するのもよく聞く話です。
時々指摘していますが、RSウィルスやヒトメタニューモウィルスで高熱や咳が長引く患者さんを時々診ます。他院で「調べても意味がない」なんて言われるようですが、私はそうは思いません。確かに特効薬はないのですが、決して珍しい病気でないことを証明するだけで、親御さんの不安も少しは確実に和らぎます。「原因が分かってよかった」と親御さんは口々にそうおっしゃいます。
先ほど、開業医は“一国一城の主”と例えました。「主」なので、RSウィルスやヒトメタニューモウィルスを調べるかどうか決めるのも主の判断となります。経営的に不利になるから調べないと決めている「主」もいますし、治療に直接結びつかなくても、原因をと特定すべきと考える「主」もいます。
ぜんそくを見逃され咳が長引いているのに、この咳は風邪に決まっていると決めつける「主」もいますし、風邪薬が効かないから風邪ではないんじゃないかと心配する「主」もいます。
食物アレルギーもなるべく食べさせてあげたいから負荷試験をやっている同業者に紹介しようと考える「主」もいれば、除去しておけば何も起きないから、紹介なんて必要ないと考える「主」もいます。
開業医は患者さんを相手に、よりよい医療をするのが当然と思っていましたが、「主」の考え方によってどうにでも変わってしまうのです。
私は「一国一城の主」という感覚はあまり持っていないのですが、形の上ではそうなるのかもしれません。ただし、「お山の大将」にだけはなりたくないと思っています。



