小児科 すこやかアレルギークリニック

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意味なくはない
2014年08月21日 更新

先週は、両親とヨーロッパに行ってきたので、休診にさせて頂いていました。

今週から通常通りの診療になっています。と同時に、当院の「院外活動」というか「講演活動」も再開しています。

先週の水曜は8月13日でした。海外に行っていたので、講演もできませんでしたが、その前に水曜の午後に講演しなかったのは、なんと1月1日でした。こじつければ、自分が必要とされているということだと思っており、もっと精力的に回らねばと思っています。

昨日は、某市に行ってきました。ちょっと変わった学校で、小学校と中学校がひとつの建物にインしています。カーナビで中学校の名前を頼りに行ってみると、校舎のような建物がありました。しかし、解体工事をしていました(汗)。

小学校と合併したため、移転したことに気付きました。今度は小学校の名前をカーナビに入力しようとすると、名前が出てきません。実は、この春に3つの小学校が1つの小学校になったようです。そりゃ、カーナビにデータが入っていない訳です。

慌ててスマホで学校の住所を入力し、ようやく辿り着くことができました。こんなこともあるので、気をつけましょうと自分に言いたいです(笑)。

私にとっては2週間ぶりの講演でしたが、参加者も結構多く、自然と力が入ります。いつものことながら、学校の先生方の食物アレルギーを学ぼうとする姿勢には脱帽です。

帰りに昆虫を売っているペットショップに寄ってきました。以前もカブトムシとミヤマクワガタを買いに行ったところです。カブトムシとクワガタはシーズンオフになりつつあり、カブトムシは販売が終了していました。ミヤマクワガタは売っていましたが、以前買いにきた時の半額になっていました。

こういう虫たちは、秋には寿命を全うするので、そう長生きしないのかもしれませんが、もう少し私や子どもの目を楽しませて欲しいと思っています。

今は、8月末の全国学会の発表の準備に余念がありません。時差ボケの影響はほとんど感じませんが、混雑する外来をこなしたあと、夜な夜な当院のこれまでやってきた負荷試験のデータをフル活用し、聴衆の先生方に負荷試験のコツをお伝えすることになるので、結構頭を使います。

私が思うに、食物負荷試験が小児科医の間で普及しない理由は、リスクがあるからだと思っています。「家で少しずつ食べさせてみなさい」と多くの医師がそう言いますが、重症なお子さんの場合、当然アナフィラキシーショックのリスクはあります。

どれくらい食べられるかを明らかにするのは、小児科医の仕事なので、それをしないことを“責任転嫁”と呼ぶのだろうと思っています。

患者さんはどれくらい食べられるのかを分からないから、プロの元を受診されるのです。それを調べることができないのなら、専門医に紹介すべきなのですが、多くの医師が食物アレルギーのことを分かろうとしていないので、“負荷試験でどれくらい食べられるのかを明らかにする”ことの重要性すら分かっていないようです。

負荷試験は、食べさせて症状が出ることで、その患者さんの食べられる量が判明することになります。当院がやっている加工品の負荷試験だと、一定量を食べて症状が出ようが出まいが終了にしています。

となると、食べ終わっても症状が出なければ、その子の限界である「閾値」は分からないことになります。どれくらい食べられるのかは、分からないままと言うことになります。

それでは「意味ないじゃん」と思うかもしれませんが、少なくとも加工品をその時に食べられた量なら、安全に食べられることが判明している訳ですから、限界まで攻めた訳ではないけれど、安心感はあります。意味は十分あると言えます。

そうやって抵抗感なく食べ続けることで、食べられる量が増える可能性があります。それも大切ですが、本人もしくは親御さんに「少しでも食べられるんだ」という勇気を与えることを重視しています。

閾値は分からなくても」前向きに食生活に取り組んでいけることになると思っています。限界まで攻め込まないから、アナフィラキシーショックのリスクは相当少なくなっており、こういう考え方が専門でない先生に広まってくれればいいなと思っています。