小児科 すこやかアレルギークリニック

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食べてくれない
2014年09月03日 更新

負荷試験は、食べてくれないことにはシロクロの付けようがありません。

これまでも患者さんが食べてくれず、困り果てたことが何度となくありました。慌てて、近くのスーパーに行って、別の食材を飼ってきてもらうこともありました。あらかじめ2、3種類の食材を持ってきてもらい、食べてくれないため、切り替えて食べてもらったこともありました。

確かに、お子さんにはずっと「食べちゃいけない」と言い続けていて、それこそ手のひらを返したように「食べなさい」では、お子さんが混乱するのは当然です。そういう意味では、年齢が低い方が有利です。小学生などは、長年除去しており、しかも知恵がついてきているので、「食べたら、具合い悪くなる」と信じ切っているので、恐怖心しかないようです。

それでも、親御さんの説得もあるでしょうが、勇気をふるって食べて、自信を持ってもらうこともよくあります。そういう意味では、年長児の方が言い聞かせられるという点で有利なのかもしれません。

言い方は悪いですが、言い聞かせられない分、小さい子は厄介と言えます。先日、負荷試験をやったお子さんもそうでした。1歳になったばかりでしたが、頑として口を開けようとしないのです。

アトピー性皮膚炎があり、乳児期のアレルギー検査で卵とミルクが陽性であり、それらを除去するよう指導していました。1歳になり、解除の負荷試験をやろうとお話ししていました。

それまでの食生活で、卵と乳を除去していたせいか、お菓子を与えることもあまりなかったようで、通常というか、これまでの私の経験では、卵入りのクッキーを用いて負荷試験を行なった場合、そのほとんどが難なく食べてくれていました。

今回は、お腹を空かせてきてもらっているものの、口を開けようとしません。親御さんの方からあっさりと白旗が出ました(大汗)。

過去にたまご麺を使って負荷したことがあります。アレルゲン換算早見表を見ながら、食材を選ぶのですが、これまでお母さんが調理した食材を食べることが多く、そういう系統のものなら食べるけれど、お菓子は難しいだろうという話になりました。

私もウッカリしていたのですが、早見表にはキューピーの離乳食が挙げられています。「それなら食べるかもしれない」と言われて、「じゃあ、それ」と答えました。

無事に食べてくれるかどうか注目していたのですが、何と今度は難なく食べるではありませんか!。

こういう場合、私はとにかく食べてくれそうなものを優先ということで、早見表に載っていないものを食材として利用することがあります。そうなるとデメリットがあります。その中の卵のタンパク量が定かではなくなるのです。

しかし、今回のケースはその離乳食が載っていたため、どれだけの卵成分を食べられたか、判明しています。ヤレヤレです。

毎週のように園や学校に講演に出掛け、ヒヤリハットのケースをお話ししたりしています。「こんなことも起きうるんだ」と知っておけば、「他人の振り見てわが振り直せ」じゃないですが、自分を守る教訓として活かせます。

今回、私の中では抜けていた、離乳食の食材を使う方法を経験しました。今後は、食べてくれないと嘆く前に、「以前、こうやって負荷試験を行なえたよね」というように、今回のケースを活用したいと思っています。