小児科 すこやかアレルギークリニック

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良心のレベル
2014年09月05日 更新

昨日は、またホームセンターのペット館に行ってきました。

ひょうたん池にコイ、自宅の水槽に金魚を飼っているのですが、メダカも飼いたくてコイや金魚と一緒にすると食べられてしまったりします。単独に飼育する必要があり、睡蓮鉢にメダカを入れることにしました。

メダカ数匹では淋しいので、アカヒレという中国産のメダカのような小さくて細い魚も買ってきました。似たようなサイズなので、混泳は問題ないそうです。

それに飽き足らず、もう1個睡蓮鉢を買ってきて、それに入れる金魚を飼ってきました。水を張った睡蓮鉢に睡蓮の葉が並び、その隙間から金魚が見えるのは風流なものです(笑)。

私の勉強不足で、これまで買ってきた金魚やメダカをかわいそうなことをしたこともありました。環境が合わないと、誰かがネットで書いていたのですが、ヒトを金星に住まわせるようなことと言っていました。素人は特に、どだい生き残れない環境で育てようとしてしまうのだそうです。少しはノウハウを得てきたので、あとはちゃんと住み慣れてくれるかです。

さて、先日、某市から患者さんが食物アレルギーの相談に初めて当院を受診されました。

ご両親ともアレルギー体質があり、そうなるとともするとその両親から生まれてくるお子さんの過半数はアレルギーの病気が出てしまうようです。相談のお子さんは3番目でしたが、上の2人もアレルギー体質だったそうです。

2人とも食物アレルギーがあり、当時住んでいた関東地方の某県のこども病院で、食物負荷試験を受けたことがあるそうです。

それから新潟に引っ越してこられ、3番目の子が生まれたようです。あいにく、そのお子さんも食物アレルギーがあり、卵白の値がクラス2だったそうです。

これが1歳前だったそうですが、間をおいて検査してまたクラス2だったため、更に完全除去を指示され、親御さんが上のお子さん達の経験を活かして「負荷試験をやってもらえないのですか?」と質問すると、完全除去が必要と言われ、解除になった時は、家で卵黄を耳かき一杯から食べさせるという方針を伝えられたそうです。

何で以前住んでいた県の病院では負荷試験をやってもらえて、新潟県ではできないのか?。それは単純に、医療レベルの差です!!。

日本の医療制度は医者はみな同レベルで、どこの病院でも専門的な医療を受けられることが“建前”となっています。“本音”は全くそんなことはなく、そういう意味で日本の医療制度は破綻していると思っています。

インフルエンザ流行時のインフルエンザの医療なら、ほとんどの医療機関がインフルエンザの迅速キットを使って診断し、タミフルやリレンザといった抗ウィルス薬を処方しています。ですので、どの医療機関に行っても、差を見出す方が難しいくらいでしょう。

一方、食物アレルギーは食物負荷試験を受けなければ、正しい判断ができないと言われています。にもかかわらず、新潟県では負荷試験が大して普及していません。それどころか、今回の先生も当院が負荷試験をやっていることをご存知にも関わらず、当院への受診を勧めることもなく、かえって“隠蔽”しているくらいです。

キチンとやっている医師とそうでない医師の間には、月とスッポンほどの差が生じてしまっています。日本の医療は、医師間の実力差も大きく、どの医者も同レベルの医療を提供しているなんて有り得ない話だと言わざるを得ません。

医師間の差があるのは仕方ないにしても、せめて「良心」は同レベルであって欲しいと思っています。つまり、「自分では診きれないから、専門医に紹介します」という、患者さんの改善を願う、優しい気持ちです。ところが、紹介もされず“隠蔽”されているとなると、診療レベルだけでなく、良心のレベルの差も大きいことが分かります。

患者さんが負荷試験の存在を知らないならまだしも、患者さんの方から負荷試験の話を振られているのに、負荷試験の話を自らそらし、自宅で食べることを“強要”するとは、同業者としても情けなく、悔しく思います。

アメリカではセカンドオピニオンといって、自分の診療方針に患者さんが不安を感じたなら、他の専門医にその医師自らが紹介状を書いて、治療方針を説明してもらうシステムが存在します。要は、自分の治療方針に自信があるから、「どうぞ、他の先生にも話を聞いてきて下さい。(どうせ同じになるはずですから)」となるのだと思います。いずれにしても、患者さんに対し、良心的なシステムと言えましょう。

日本だと自信がなければ、他の医療機関に行ってもらい、異なる説明をしてもらっては困るし、自分の立場がないと思うのでしょう。

アメリカでは、セカンドオピニオンは患者さんの当然の権利となっているようですが、日本ではセカンドオピニオンのシステム自体も“隠蔽”されており、また患者さんも「医者を勝手に代えては、医師の機嫌を損ねるのでは?」なんて考えたりするようです。

「日本に患者さん本位のシステムが定着する日はくるのだろうか?」、なんて考えています。