小児科 すこやかアレルギークリニック

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帰宅後、行ったところ
2014年09月22日 更新

土曜の夕方、東京に向かいました。勉強会があったからです。

例年はアレルギー一色という雰囲気の勉強会も、今回は趣をやや変えて、ワクチンや感染症の話も加わりました。小児科医としては、これまた大切なテーマであり、勉強になりました。

本当なら、先日書いた“授業”の準備をしなければなりませんが、ためになる勉強会は参加しなければ、学ぶ機会を逸してしまいます。準備もままならないけれど、仕方ありません。その代わりというか、往復の新幹線や電車の中で構想を練っていました。

今回、食物アレルギーに特化せず、アレルギーについて触れることになっています。でも、中心は食物アレルギーの話にしたいと思っています。

調布市での死亡事故以来、国の食物アレルギー対策が進んでいます。これはまぎれもない事実でしょう。普段の園や学校の先生方を対象とした講演では、事故の詳細について触れた上で、絶対に死亡事故は繰り返してはならないと言っていますが、これも前にいった通り、小学生を前にあまり強調はできないと思っています。

軽症は蕁麻疹が少し出る程度、重症は死亡もあり得るくらいに留めておくつもりです。となると、どういう風に話を進めていくかということになります。

まずは「免疫」と「アレルギー」の違いというか、本来は生体防御のはずが過剰に働いた状態を説明しないといけません。それは先回も触れたように、分かりやすい図をふんだんに取り入れた参考図書を活用させて頂くつもりです。

いろいろ考えたあげく、ふと浮かんだのが、食物アレルギーの子を持つ親がいかに大変かを知ってもらうことでした。

医学は日進月歩で、特に食物アレルギーの分野もこの5年での進歩は目覚ましいものがあります。専門医は経口免疫療法なり、積極的に食べさせる方向で動いていますが、専門でない医師は相変わらず、アレルギー検査の数値を見て、一切食べてはいけない(完全除去)という指導を行なっています。

今は、なるべく食べさせるということになっており、当院でも加工品を使った負荷試験を行なっており、少量含む食品を食べられることを確認できれば、食べてもらうようにしています。

しかし、専門施設に通院している患者さんであっても、極めて重症なケースでは完全除去は必要となります。3大アレルゲンといえば、卵、牛乳、小麦ですが、多くの加工品にこれらは含まれています。「こんなのに卵が含まれているの?」と驚くようなケースもあります。

ただ、何とかなります。卵と牛乳、小麦はアレルゲンの表示義務のあるので、スーパーやコンビニで買える食品の裏側を見ると、卵や乳成分が含まれることが分かります。

そこで添付画像のような食品を、東京から帰宅してすぐに近くのイオンに行って、買ってきたのです。

これらに何が含まれており、卵アレルギーがあればこれが食べられない、牛乳アレルギーがあればあれが食べられないという話のもっていき方をしようと思いつきました。

食物アレルギーがなければ、思い悩む必要もないのに、食物アレルギーの子のいる家族が気の休まる間もないくらいだということを知ってもらうチャンスだと思っています。子ども達はお腹が減れば、ご飯やおやつを食べることになりますが、“命がけ”で食べなければならない人もいることを知ってもらうことも大切だと思っています。

ちなみに、アンパンマンのラムネが見えます。引っ掛け問題のつもりです。原材料表示に「乳化剤」と「卵殻カルシウム」が記載されています。通常は除去の必要はないのですが、誤解している人も時にいるようです。

もうあまり時間も残されていません。秋分の日を活用しつつ、ラストスパートをしようと思っています。