小児科 すこやかアレルギークリニック

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行くところがない
2014年09月26日 更新

昨日、診療していて魚好きのお子さんから「コイや金魚を見たい」という申し出がありました。

時々(いや毎日!?)この場で金魚やコイのことを書いているので、興味を持ってくれたようです。「今ちょっと設定しているところだからちょっと待ってね」と答えました。

昨日も診療後にペットショップに行き、水槽の下に敷く砂利というか土を買ってきました。水槽の下に何も敷かない手もあるようですが、水草を植えたり、コイや金魚を引き立てる演出は必要かと思っており、これから忙しくなりそうです(笑)。

買っているピンポンパールの画像を載せておきます。ちょっとピンボケだけと、雰囲気は伝わるでしょう。一昨日、小学校で授業した時に、自己紹介のところで「金魚とコイ、メダカの飼育」と言いました。この画像をスライドに使用したら「ピンポンパールだっ」という声が上がりました。好きな子はいるんですね。結構飼育が難しいらしいですが、挑戦しています。

さて、本業の方ですが、某市から食物アレルギーの相談に来られた患者さんがいました。

食物アレルギーにアトピー性皮膚炎やぜんそくは合併しやすく、軽いとかなりの確率で見逃されています。いろいろ聞いてみると、今回の患者さんもやはりそうでした。見逃されて、治療も症状に見合ったものが行なわれておらず、それでいて医療費が支払われていることに、いつもやるせなさを感じています。だから、努力もしなくなるのではないかと思っています。

食物アレルギーは、内科にかかっていたようですが、小児科医でさえもまともに対応できないことが県内では多いので、内科の先生となるとかなり厳しいでしょう。かなり中途半端な指導がなされていました。

アレルギー検査で全てが分かる訳ではないけれど、除去しているものが検査すらされていなかったり、親御さんに何に注意して食生活を送っていったらいいのか、分からない状況でした。不安な日々を送ってこられたことだろうと思っています。

とりあえず検査をし、負荷試験を行なってシロクロをつけていくしかありません。若干手間はかかるけれど、そうしていこうと説明しています。

その後は、見逃されていた病気の説明です。ぜんそくの方は、予備軍的な感じですが、症状がある時はしっかり治療が必要のようです。問題はアトピー性皮膚炎の方です。

話を伺って、乳児期から典型的な症状が出ていました。地元の皮膚科にかかっていたそうですが、いつものパターンで“乳児湿疹”と診断されており、かなり半端な治療が行なわれていたようです。

最近は、幼児の典型的なアトピーの様相を呈していましたが、それでもステロイド軟膏を数日で中止されていて、それを繰り返されていました。

今はこういうやり方は推奨されておらず、そもそもそれ以前の問題として、アトピー性皮膚炎であることを親御さんに説明しないといけません。皮膚科で診断できないとは、致命傷ではないかと思ってしまいます。

アトピーであれば、キチンと管理していく必要があり、最近は積極的に皮膚症状を安定する方向に持っていく、プロアクティブ療法が推奨されていますが、これまでのやり方は真逆のやり方と言えます。当然のことながら、キチンと診断できる医師でないと治療すらできないことになってしまいます。

そう言うと、「地元にはここしか行くところがない」と言われました。確かに、その皮膚科しかない街のようです。

私であれば、地元上越市で小児科でアレルギー専門医として、自分がやらなきゃ誰がやるという心づもりでおり、地元のファイナルアンサーとして根拠のある医療をやらなければならない、言い方を変えると、最後の砦でありたいと思っています。

残念ながら、そこまでの責任感は感じられません。自分が低レベルのことをやれば、地元が低レベルになってしまうという、自らの責任の重さを感じていないのかもしれません。

私のやっていることも不十分なところもあるでしょうが、常にそういうことを感じて医療をしていたいと思います。そういう気持ちを持ち続けていなければ、地元の医療はいかようににもなることに気付いて欲しいと思っています。