2週間程前にN市から患者さんが受診されました。
当院の場合、多分他の医院さんよりは市外からの受診が多いのだろうと思っています。通常は、普通の小児科なら市内の患者さんがほとんどでしょうが、数十キロ離れた街から受診して下さるのは、私の診療のエネルギーとなっています。
昨日触れた患者さんも遠路遥々受診して下さいましたが、そういう患者さんたちは食物アレルギーが一番多いです。それは県内で食物負荷試験が普及してないからだと思っています。
最近はアトピー性皮膚炎の患者さんも目立ちます。乳児湿疹と言われていたり、診断名を告げられずに「これを塗りなさい」って感じでステロイド軟膏を出される患者さんもいます。
言われた通りやっても良くならなければ、親御さんは不安になります。でも、医師は淡々と同じ薬を出し続けるのみ…。不安や不満を抱えて、当院に救いを求めて受診されるようです。
アトピー性皮膚炎が見逃されていると、「これはアトピー性皮膚炎と診断できます」とハッキリ言います。「敵」が分からないと、親としてキチンと対処できない訳ですから、「敵」を見据えた方針を立てる必要があります。
今回の患者さんも地元の確か皮膚科に通っていましたが、良くならないままダラダラと時間だけで経過してしまっていました。私はいつも通りの診療をやるだけですが、大抵1週間後に再診して頂いています。家が遠いと配慮して2週間後に受診して頂くこともあります。
2週間後の受診がつい先日だったのですが、これもいつも通りのことなのですが、きれいに改善していました。専門医なら誰でもそうだと思いますが、短期で改善させ、それを維持するのが今のやり方だと思っています。
アトピー性皮膚炎は、表現で言うと「ガサガサ」しており、触ると「ゴワゴワ」したりします。キッチリ治療すると、「ツルツル」になります。今回の患者さんも「ツルツル」になっていました。
よほど嬉しかったらしく、お母さんは「ようやく赤ちゃんらしい肌になりました」とおっしゃっていました。例の吸いつくような、しっとりした肌をそう表現されているようです。
生後まもなくから「カサカサ」が気になっており、早期からアトピー性皮膚炎の兆候が見られていたようです。痒いところは、掻き壊し「ジクジク」もしていました。そこが「ツルツル」になってしまったのです。「産まれてから今の皮膚が一番状態がいい」ともおっしゃっていました。
今までずっと悪かったところは、やや黒ずんでいます。しかし触ると「ツルツル」です。皮膚が悪い状態が続くと、色素沈着を起こしますが、いい状態を続けると薄くなっていくようです。そこだけ一抹の不安を感じていたようですが、母のほとんどの不安を払拭できたのかなと思っています。
みていると、アトピー性皮膚炎とも診断されずに、ダラダラと漫然と通わされている患者さんがとても多いようです。専門医なら、キチンと診断し、皮膚を短期で軽快させ得ることができるにもかかわらずです。
困っている患者さんを助けたり、適確なアドバイスを送るのが医師の仕事のはずですが、私から言わせると、おかしなことを繰り返されているケースも多々見てきたのがアトピー性皮膚炎です。
“赤ちゃんらしい”皮膚を取り戻したいと思っている方は、相談にきて欲しいと思っています。


