日曜日は、子どもの習い事の発表会がありました。
普段仕事が忙しく、習い事をどんな感じでやっているのかなんて見ていません。家に帰ると、のらりくらい?としていて、「きっと私も子どもの頃はこんな感じだったのだろうな」と思っていました。
私自身、人前に出ることを嫌い、当然のごとく行事なんて嫌いだったと記憶していますが、息子は昨日の発表会は結構上手にやっていて、親バカですが「オレとは違う」なんて思ってしまいました(笑)。
当院は、アレルギーという慢性の病気を中心に診ています。アレルギーの病気を持ってしまった子どもたちが、それがハンディキャップにならないように適確に診断し、適切に治療することを心掛けているつもりです。
普段書くことの多い食物アレルギーですと、あれもこれも食べららないと除去していると「本当に除去しなければいけないのか?」と考えます。アレルギー検査が陽性であってもです。ですから、先日も書いた通り、2、3年前にゴマでアナフィラキシーを起こしたケースであっても「もう食べられるんじゃないか?」と考えます。除去しないに越したことはないし、子どもの場合は治ることも多いので、そういうスタンスは大切だと思っています。
アトピー性皮膚炎も痒いけれど仕方ないものと半ば諦めている親御さんも多いですが、前向きに治療していくことは重要です。乳幼児で掻いて傷だらけなんてお子さんもいますが、病気の歴史が短い分、かなり改善すると思っています。
ぜんそくは、この時期に悪化しやすい訳ですが、マラソン大会なんて、ある意味最悪です。ぜんそくは、寒暖の差があると悪化しやすく、しかも運動誘発ぜんそくといって運動することでぜんそく発作が出やすくなります。ぜんそくを持つ子どもにとって、秋のマラソン大会は過酷な行事なんだろうと思っています。
ただし、軽いお子さんですと治療していれば何も起きないことが多いのです。一方、重症であれば、運動誘発ぜんそくも起こしやすい状況となります。
私の診ている患者さんで、冬はスキー(ノルディックだったかな)、夏は長距離走とスポーツ万能のお子さんがいます。
症状に見合ったぜんそくの治療が行なわれておらず、運動誘発ぜんそくもとても起こしやすく状態でした。本人も仕方ないものと諦めていたようですが、主治医が諦めてはいけません。
3000メートル走の途中で運動誘発ぜんそくを起こしてしまい、最初は速いのですが、途中からめっきり速度が落ちてしまう状況でした。これは以前触れたと思いますが、過小治療だとこうなりやすく、キチンとした治療が必要であると力説し、治療を開始してまもなく、3000メートル走のタイムが1分以上も短縮したそうです。本来の彼のポテンシャルが発揮されたのです。
そのエピソードから1、2年は経っていると思いますが、今も通院しており、アスリートとして活躍しています。駅伝の選手をやっており、地区優勝を勝ち取り、来月は県大会があると教えてくれました。しかも、アンカーというとても重要な役目を任されています。
自分で言うのも何ですが、主治医との出会いで才能が開花したのだと思っています。ぜんそくは、ほとんどの小児科医が診ているようなポピュラーな病気でしょうが、病状に見合った管理をできる小児科医はとても少ないようです。
ガイドラインで推奨されているオノンやシングレアといった内服薬、フルタイドといった吸入ステロイド薬を“ただ処方しているだけ”という患者さんも見受けられます。そうではなく、子ども達は運動も生活の一部なのですから、運動誘発ぜんそくを抑える治療をしなければなりません。ぜんそくの治療は進歩というか、良くなっていますが、そういう武器を駆使して、運動も念頭に置き、治療することが大切です。
ぜんそくのコントロールが悪いと当院に紹介されるケースは皆無で、患者さんが困り果てて、受診されるということになっています。私が診ることで、才能を発揮できるお子さんがいるかもしれず、この記事を読んでピンときたら相談して頂ければと思っています。


