息子が「妖怪ウォッチ」にハマっています。
私が金魚とコイにハマっているくらいです(笑)。当院の診察室にはいろんなオモチャが置いてあります。仮面ライダードライブ、トッキュウジャ-、ハピネスチャージプリキュア、ウルトラマン、アンパンマン、ふなっしーなどなど。
最近反響があるのが、やはり「妖怪ウォッチ」です。ジバニャン、ロボニャン、ブシニャン、ワルニャン、コマさん、コマじろうといった人形をが大人気です。
妖怪ウォッチに出てくる妖怪にウィスパーがいます。私から言わせると、オバケのQ太郎みたいな感じです。
このウィスパー。もともとウィスパーというのは、ささやくという意味があります。
先日、遠路遥々患者さんが当院を受診されました。いつもながら、食物アレルギーの相談です。
エビとカニは普段から食べていたそうですが、口の周りが赤くなったということで、アレルギーの専門でないかかりつけ医で検査を受けたところ、エビとカニがクラス2だったそうです。私からすると「本当かよっ!?」って思うのですが、例によって例のごとく「食物アレルギーがある」という診断になりました。
少し前にも“普段から食べている”のと“アレルギー検査が陽性”とどちらが意味合いが重いかを比べると、“普段から食べている”方が比重が重いと言っていますが、負荷試験をやらない医師にとって、アレルギー検査しか「ものさし」がないので、そういう判断になってしまうのでしょう。
口が赤くなったのは学校での話で、親御さんからすれば「えっ、何で!?」という納得のいかない気持ちがあったことでしょう。
その旨をかかりつけ医に話すと、これもいつものフレーズですが「家で少し食べさせてみなさい」と言われたそうです。これは“殺し文句”でしょうが、「医院のやっている昼間に食べさせてみて」とも付け加えられました。
某市で患者さんが学校側から「食べられるかどうか、かかりつけ医に確認してもらって下さい」と言われ、これは負荷試験を意味していると思うのですが、かかりつけ(内科医)に相談したら「家で食べさせてみなさい」と言われたそうです。素直にそうしたら、アナフィラキシーを起こしました。
「家で少し食べさせてみなさい」と言われ、何も起こらなければ結果オーライと言えるでしょうが、アナフィラキシーを起こす危険性だって十分にあります。
医師から「食物アレルギー」と診断され、アレルギー検査が高いことを示されているにもかかわらず、「家で少し食べさせてみなさい」は“悪魔のささやき(ウィスパー)”だと思います。
食物アレルギーの専門でない医師は、よく平気でこうささやきますが、逆に怖くないのかな、どこまで責任を取れるのかなと思います。医師から一度でも食物アレルギーと診断された患者さんが、その食品を食べさせることにどれだけ不安を持ち、恐怖を感じているかよく考えて頂きたいと思います。
患者さんも専門医の目の前で食べさせてみる「食物負荷試験」という検査がある訳ですから、こういうウィスパーに惑わされないで頂きたいと思っています。


