小児科 すこやかアレルギークリニック

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把握しづらい状況
2014年11月12日 更新

先週末、学会があり、私も発表が無事に終わり、気が楽になりました。

楽を出来ると思いきや、多くの患者さんに対応した上で、インフルエンザの予防接種もやらねばならず、受診数も年間を通して一番多い時期のようです。それがしばらく続きそうです。

当院は、利益優先で診療していないので、大したことがないと判断すれば「再診不要」と言っています。大抵の急性疾患、要は風邪や胃腸炎はあっという間に治ってしまいます。

再診を求める医院もあるでしょう。治ったことを確認して、責任を果たすという意味合いも分からなくもありません。しかし、治っているのを診せにくるのは患者さんにメリットは薄く、私も来なくていい患者さんは来ない方がいいと思っているので、ハッキリ言ってお互いが時間の無駄と言えるのだろうと思っています。

ただ、「治らなかったら教えてください」と言うようにしています。私だって見落としはあるし、最初が風邪と思っていたのものが、別の病気に変わっていくこともあります。

昨日、ヤフーニュースで知ったのですが、RSウィルスが関東で猛威をふるっているそうです。このRSウィルス感染症は、最初は熱と咳ですが、だんだんゼーゼーしてきて、風邪ではみられない喘鳴がみられます。最初は風邪と診断されるでしょうが、のちには“風邪”と診断してはいけないことになり、ゼーゼーの原因を明らかにするのが主治医としての責任だと思っています。

ただ、RSウィルスは1歳を過ぎると医院は自腹を切って検査することになり、自腹を切りなくない医院は、調べないようにします。

ある医院さんの感染症情報を見ると、RSウィルスを診察した数が0になっているにもかかわらず、「RSウィルス感染症もあるようです」と書いてあります。自院で確認できてないことは、感染症情報として記載すべきではないと思いますが…。

どの医療機関にもヒトメタニューモウィルスの情報は記載されていませんが、当院では複数確認しています。ヒトメタニューモウィルスもRSウィルスに負けず劣らず、できればかかりたくない感染症です。

患者さんが来て「園にヒトメタがいる」という方は当院で調べた患者さんだったりします。ヒトメタが一部流行っているのを認識していないと、医院が出している感染症情報に載ってこない訳ですが、私からすれば典型的な症状の患者さんならば、感染を明らかにすべきですし、感染を拡大させないように注意喚起を行なうべきだと思っています。

残念ながら、RSウィルス同様、ヒトメタもある条件を満たさないと医院が自腹を切ることになるため、調べたがらない医療機関が多いようです。

感染症情報といっても、医院の思惑で歪んでいる場合もあり、流行状況の実態を知りにくい現状にあります。何だか食物負荷試験の存在も多くの食物アレルギーの患者さんが知らされていないのと似た状況とも言えます。

親御さんにとってお子さんは宝物です。その宝を守るために、ある程度はこういう“現実”を知っておいた方がいいのではないかと思っています。