小児科 すこやかアレルギークリニック

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正しく恐れる
2014年11月26日 更新

昨日の午後は休診でした。

連休明けの日はかなり混雑します。講演は13時半からだったので、遅くとも12時15分には医院を出なければなりません。当院の場合、診療は時間をかける方なので、12時過ぎに終わることなんて滅多にありません。

でも、やるしかない訳です。大勢受診されましたが、何とかやりきりました。12時15分くらいには医院を出発することができました。

昨日は、県内の各地区を代表する校長先生が集まった校長会でした。有り難いことに、講師の選定で私の名前が出て、決まったのだそうです。

いつも同じ話をするのは、成長していないようで嫌なので、ここ最近触れているように食物アレルギーの曖昧さから話を始めています。

アレルギー検査の数値が陽性であっても食べられないとは限らず、親が食物アレルギーがあるといっても、思い込みというのあるかもしれませんし、既に治ってしまったということもあるでしょう。そもそも、非専門医がそれこそ数値だけで診断しているだけかもしれません。

こういうデータもあります。6歳児を持つ親に食物アレルギーの聞き取り調査をしたら、11.8%の親がそうだと答え、アレルギー検査で陽性だったのが3.6%、食物負荷試験をやって白黒を付けたら2.5%に減ったと言います。

約9%分のお子さんが食物アレルギーではなかった訳です。親御さんは、食物アレルギーがあると信じて、必死に除去をしていたのでしょうから、取り越し苦労ということになってしまいます。

親御さんならまだしも、学校の先生方も食物アレルギーがあるということで、多大な迷惑を掛けてしまいます。これって是が非でも避けたいことですよね?。

こういう話から講演をスタートさせました。それ以降は、アナフィラキシーを起こしたケースなどもお話ししました。私の患者さんで、あと少し遅ければ…と非常に怖くなる症例も加えています。

そういうケースは、確実にエピペンを使いたいところですし、ショック体位といって、体を横にし、足を15~30センチ高くする姿勢をとることも大切です。場所を移そうといきなり頭を上げては、意識をなくさせるなど急変し得ることも説明しました。

だいぶ緊張感のある話だったようです。ただ、食物アレルギーでもないものを怖がっても効率が悪いだけで、本当の重症者に対し最大限の注意を払うべきです。

こういう言い方はしませんでしたが、食物アレルギーのことを“正しく恐れてほしい”、そう伝えたかったのです。私の意図はどうやら伝えられたように思っています。