先日、2歳半ばの女の子から診察の終わりにこんな絵を頂きました。
とっても上手でビックリしました。2歳がどれくらいの絵を書くかを知っている人にとっては、この絵の価値がお分かりかと思います。才能があるのでしょうね。もっとこの才能を発揮して欲しいと思っています。
手前味噌ですが、先日も息子が昨年から習い始めた習字で全国の最優秀賞をとりました。これで2度目かな。私も子どもの頃、習字をやっていましたが、イマイチでした(汗)。既にこの分野では、とうに私を超えてしまっています。才能があるのでしょう。
そう考えると、私にはこれっといった才能がないようです。天賦の才能と言われるように、持って生まれたものということもあるでしょうし、その後の努力で才能が開花することもあるでしょう。
イチロー選手は、以前私のライバルでした。イチロー選手がアメリカに渡り、初年度から年間200本安打を打ちまくったのですが、それと同じ頃、私も小児アレルギー学会で連続して学会発表を始めました。
イチロー選手も年には勝てず、10年間ほどで200本安打の連続記録は途切れます。私も10年以上連続で、学会発表は継続しています。私が勝手にイチロー選手をライバル視しているだけですが…(笑)。
そのイチロー選手ですが、溢れる才能の塊のように思っています。ただ、彼も才能だけではあそこまでやれなかった訳で、日々の努力やモチベーションの維持など、日頃のメンテナンスというかケアを続けた賜物なのでしょう。普通の人には見せない努力があるのだと思います。
ただ、努力だけではあの領域に到達できなかったでしょうし、才能+努力をもってして、ああなっているのだろうと思っています。そんなイチロー選手を表面的に勝手にライバル視して、なんて私はおこがましいのでしょう(汗)。
そんな凡人の私ですが、小児科でアレルギーという分野に力を入れています。正直、イチロー選手ほど、日々の努力はしていないと思いますし、できていないと思います。
ただ、自分のできることを責任を持ってやっているつもりで、できないことはなるべく他の専門の先生に紹介し、対応して頂いています。日頃から正直に診療しているつもりで、できることは「できる」、できないことは「できない」と言っています。分からないことも「分からない」と言うようにしています。
最近、新規受診の患者さんが多いのですが、それまでは大抵は他院に通院しています。患者さんに診断名さえ告げず、ガイドラインに沿わない、効かないような薬を出して延々と通院していたりしています。これでは儲かるのは医者だけで、患者さんにとっては一切恩恵はないように感じます。
こんなことはしてはいけないと肝に銘じており、自分なりに正直に診療を続けていこうと思っています。自分の手に負えないことを分かっていて、自院に通院させる医師をよく見ており、患者さんではなく、まず自分を優先している“医療”を頻繁に目にします。
「食物負荷試験」を新潟県内に広めたいと10年以上活動していますが、いまだに負荷試験を“隠蔽”する医師もして、これだけ患者さんもその存在を認識し始めているのに、自分の都合を押し付けている医師もいます。
そういう観点では、本当に正直に診療している医師は決して多くないと思わざるを得ないのです。そりゃ、特に開業医にとって経営は大事のは分かります。ただ、経営に偏るとロクな医療にはならないと思っています。
私には才能はないけれど、真面目に正直に診療することはできるのかなと思っています。
それが私に与えられた“才能”なのかもしれません。



