最近は、いつも以上に疲れます。
私は医療は「量より質」だと思っています。これって当たり前のことですが、意外と当たり前に行なわれていないようです。
患者さんは症状の改善を望んで通院しているのに、改善してないのに、“3分診療”で同じ薬を出すような医師は信用できません。1人当たりに時間をかけない方が、大勢患者を診れるからでしょう。そっちの方が医院の経営に有利となりますが、医療の本質から離れ、本末転倒となっています。
最近は、食物アレルギーの診断書の希望、負荷試験希望の患者さん、花粉症の患者さんが多く、1日に150人以上の診療をしなければいけなかったりします。更に新患も10人近く来られることもあり、正直疲れないはずがありません。
ただ、それだけ周囲から期待されていることを感じていますし、安っぽい医療をしてはいけないと肝に銘じています。
そのストレスが熱帯魚飼育に反映されているのかもしれません…。自分の部屋のテレビ台の上のテレビを撤去して、大きい水槽を設置したくらいです(汗)。
今日はピラニアの画像を貼っておきます。口からのぞく歯が獰猛さを示しているのですが、金色にキラキラしていて、意外とおめでたい感じもしませんか?。
さて、インフルエンザは終息の方向に進んでいますが、いまだに一部で流行しています。インフルエンザのA型が多いですが、一部B型も混じります。
ある園に通うお子さんが熱が出て、受診されました。親御さんはインフルエンザを疑っています。もちろん、正しく診断し、適切に治療したいと思っているので、検査を行ないます。
一番かかって欲しくない時期にインフルエンザAが検出されてしまいました。その子は6歳で、今週末に卒園式が控えていたのです。
事実を伝えると、お子さんが卒園式の練習に力を入れていたようで、それに出席できないことを理解し、号泣をし始めてしまいました。それにしても、あんなに泣く子は初めてです。登園基準を満たすのを待っていると、卒園式の参加は不可能です。
お母さんは「しょうがないよ」と励ましていましたが、本人の次に泣きたいのはお母さんだったと思うと、切なくなりました。
あまり期待してはいけないことでしょうが、熱さえ下がっていれば配慮してくれる園もあるようなことを聞いたことがあります。人生で1回しかないこと、しかもそれに向けて準備してきたことをやらせてあげたいのですが、私にはインフルエンザの治療を行なうことくらいしかできません。
確か、卒園式は今日か明日で、どうなったかは聞いていません。仮に無理であっても、小学校の入学式は無事にやり遂げて欲しいのですが、小児科医としての無力さを感じた1日でした。



