小児科 すこやかアレルギークリニック

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2015年05月23日 更新

アレルギー検査の結果だけでは、食べられる、食べられないの判断はできないと繰り返し言っています。

確かにクラス2よりも3、3よりも4というように数字が上がれば、食べられない確率は上がります。

あと、もう一つあり、数値が高い=症状が出やすい場合と、数値が高くてもそれ程でもない場合があります。つまり、食材によってアレルギー検査の結果が信頼度が高い場合と、そうでない場合があるのです。

私の拙い経験では、ピーナッツや魚がそれに当たるでしょうか?。「卵や牛乳はそうじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。講演の時に使わせて頂いているケースがあって、ある赤ちゃんが8か月の時に家で卵を初めて食べて、まもなく機嫌が悪くなり、体に蕁麻疹が広がり、その次に意識を失くしたという怖い経験をしています。

幸い、意識を取り戻し、大事には至らなかったのですが、搬送された病院で検査したら、卵白の値がわずかクラス2でした。死にそうになるクラス2もあれば、クラス6でも何ともなく食べられることもあり、当てにならないことが分かります。

ソバも数値が高いと負荷試験はしづらいですが、エビなどは数値が高くても食べられ、クラス0でもしっかり症状が出る患者さんもいるとされ、検査の信憑性が低いとさえ言われています。

そんな中、先日イクラの負荷試験を行いました。イクラも数値が高い=症状が出るという印象は持っています。クラス3でしたが、抗体価は15を超えていました。

当院の負荷試験のモットーは「負けるケンカはしない」というもので、明らかに強い症状を起こすものは避けていますが、それでも以前よりは攻める負荷をするようになってきました。ずっと避けていると、微量でアナフィラキシーを起こすのか、全く分かりません。逆に、それってとても怖いことだと思います。

実は、イクラはここまで高い子の負荷試験は初めてでした。ただ、この患者さんは数値が高くても、いろんなものが食べられることが判明しているため、今回イクラで挑戦となりました。

結果は、完食。何も起こりませんでした。やや不謹慎な言い方になりますが、当院では記録が更新されたことになります。でも、こういう経験をさせて頂くことで、数値が高くても「いけるんじゃないか?」という気にさせてもらえます。

こういう経験をもとに、もっと色んな患者さんの除去を解除できていければいいなと思っています。