小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

言うことが違う
2015年07月10日 更新

昨日は、仕事が終わったら、またと言うか、ホームページのペット館に行きました。

医院の玄関のところに睡蓮鉢を置いて、メダカを数匹飼っています。その隣にもうひとつ睡蓮鉢を置きました。今度はカニです。ベンケイガニという淡水に棲息するカニです。

子どもって、生き物が好きなので、いまだにカブトムシや金魚、ザリガニに興味を持ってくれるので、ついもう一種類増やしてしまいました(笑)。

まだスカッと夏らしい天候になっていませんが、あっという間に7月。下旬には夏休みに突入してしまいます。

体育の授業では、最近は水泳をやっているようです。これだけは小学生でなくてよかったと思うのですが、6月の水温が低い状態でプールに入るって、どの子も口を揃えて「寒い」と言いますし、気の毒に思っていました。

最近の外来でよく言われるのは、水イボのことです。全国的かどうかは分かりませんが、周りを見ていると、水イボで相談するとすると、小児科か皮膚科でしょう。

困ったことに医師の言うことが違うんですね。小児科に行くと、口を揃えて「どうせ治るから、そのまま様子を見なさい」と言われるし、皮膚科に行くと、有無を言わさずにピンセットでつまみ取ることが多いようです。一部の皮膚科はステロイド軟膏を処方しますが、医学書を見てもそんな治療は書いてありません。

医師の言うことが違うのは、普段書いている食物アレルギーだけでなく、水イボもそうなんですね。医師がのびのびと自由奔放に“医療”しているようです。

水イボに関しては、私は“皮膚科派”です。というか、小児科医は親御さんの目線に立っておらず、「面倒くさいことはかわす」というスタンスを取っているように思います。他院で放置するように言われ、様子を見ていたらどんどん増えて怖くなって当院に来られる患者さんも結構います。

水イボは、登園許可書にも記載があるように感染症のひとつです。他の子にうつすこともあれば、自分にもうつって広がります。例えば右の内腿にあれば、いつも簡単に左の内腿に拡大します。

最終的には水イボの原因ウィルスに対する免疫ができると、自然に消滅していきますが、そう簡単に免疫はできないため、その間は数ヶ月に渡って拡大を続けることがほとんどです。

なので、皮膚科の先生はピンセットでひとつひとつつまみ取っているのです。小児科医は時間が取られたり、手間のかかることはしないことが多いですよね?。子どもはギャーギャー泣きわめくし、かわいそうという気持ちもあり、「かわいそうだから、取らないようにしよう」なんてもっともらしいことを言うのですが、放置して広がった方がかわいそうだと思っています。

確かに昨日も泣かれましたし、かわいそうだという気持ちはあります。しかし、基本は取ることです。何か良い方法がないかと言われれば、あると思います。

痛み止めのテープを貼り、しばらくしてからピンセットでつまむと痛みを相当減らせるという方法があるのです。でも、皮膚科ではあまり使われていないようです。やはり手間のかかることは避けたいのでしょうね。

日本の第一人者の先生はそうやっていると学会で聞いてからは、当院では2、3年ほど前からこの方法を採用しています。なぜ手間のかかることをやるというかと言えば、「正しいこと」をやりたいと思っていますし、当院ではアトピー性皮膚炎の診療にこだわっています。皮膚を痒がるアトピー性皮膚炎は、水イボを合併しやすいのです。

皮膚にも責任を持ちたいので、手間がかかろうがやらざるを得ないのです。「忙しくて、なかなかできない」という医師もいるかもしれませんが、“忙しい”ことは言い訳にはならないと思います。要は、医師の心意気の問題でしょう。

ここのところ、1日に1人や2人はコンスタントに水イボを取っています。4人取ったこともあったと思います。しかも、混雑する土曜日にです。

アレルギーに関して誤診が多いと真実を指摘していますが、水イボも変わらないのが現実です。

日本の医療はどの医師も努力していて、同じくハイレベルなものを受けられるというのは、あくまで“建前”であって、“本音”はこのように医師側の都合でどうにでもなるもののようです。

水イボでお困りの方は、相談して頂ければと思っています。