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適切な医療
2015年07月11日 更新

先日、新患があり、住所を見るとだいぶ離れた街が書いてありました。

よく見ると、実家が上越市内で、こちらに戻ってきているようでした。今回の受診理由が痰がらみの咳が続いているということでした。

当院に来る前に、別の小児科にかかっており、改善しないと言うことで当院を受診されました。

いつも通りのパターンなのですが、咳って「点」でなく「線」で見るべきなのに、そうしていないから、同じミスを繰り返すのだろうと思っています。大抵の小児科は、咳で2度、3度とかかると「また風邪を引いた」と言われたりします。親御さんとしては、治っておらずスッキリしないと思って受診しても、医師からそう言われると、そういうものかと思ってしまうようです。「何でそーなるの?」って思います。

私の場合、咳が2週間とか続くと「おやっ」と思いますし、どんな咳が出るのか確認します。自分の治療が適切でないから、治らないんだろうと思うべきと思うのですが、多くの医師がそうは考えず、「また風邪をもらった」とか「長引いているだけ」なんて言って、そこで考えるのを止めてしまっているように感じています。

今回の患者さんも、まだ0歳児でしたが、痰がらみで、他院の風邪薬をもらっても効いていませんでした。「風邪じゃないから、風邪薬が効かない」と医者にも親御さんにも考えて欲しいのですが、考えるべき医師は深く考えていないし、親御さんも「お医者さんに任せておくしかない」と思う傾向にあります。

親御さんは、子どもを守るために医者にかかっている訳ですから、治らなければ“医者を疑う”ということを覚えた方がいいと思っています。周囲を見渡しても、咳に対しては「風邪薬を飲んで待つしかない」というスタンスの小児科医がとても多いと思っています。

来月、実家から某市に戻られるそうですが、とても心配になりました。大きな街ですが、やはり咳が長引いても風邪、風邪という小児科医が多いからです。

私は一度でも関わった患者さんが、低レベルな医療で困ることをよしとしようと思いません。この子は父がぜんそくがあり、すでに似てきているのだろうと思っています。つまり、気管が弱いのだろうと判断しています。

ということで、こちらにいる間に責任を持って咳を抑える方法を伝授し、同じミスを繰り返さないようにしてもらおうと思っています。別の医師も「風邪だろう」と言うでしょうが、親御さんにはそうは思って欲しくないので、そうしておこうと思うのです。

当院ではこんなパターンはよくあります。“適切な医療”というものに触れてもらうと、こちらに戻ってきた時に負荷試験を受けてくれたり、皮膚の状態をみせてくれる患者さんが後を絶ちません。どの患者さんも子どもを守るために一生懸命で、適切な医療を受けさせたいと考えていることを、我々医師は忘れてはならないと思っています。