小児科 すこやかアレルギークリニック

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点滴の話
2015年08月27日 更新

当院が開院して、まもなく8年になります。

開院当初、患者さんからよく言われたことがあります。「点滴している子の姿を見ない」というものでした。

私は、基本的に勤務医時代にやってきたことと同じ方針でやっているので、そう言われることに違和感を覚えました。胃腸炎で脱水になりかけているお子さんに点滴をして、生き返る子がいます。必要な人にやるべきでしょうが、必要のないお子さんにはやるべきではありません。

個人的には、「いやいや、うちが少ないんじゃない。よそが多いんだ。」と思っています。確かに上越には「点滴待ち」という言葉があるようです。点滴をやるスペースに限りがあるため、例えば5人分だとすれば、6人目のお子さんは5人のうちの誰かが点滴が終わるまで、じっと待っているのだそうです。

そんな点滴って必要なものでしょうか?。子供達は点滴が嫌いなもの。私が患者なら、しなくていいくらいの点滴ならして欲しくはありません。感覚を研ぎ澄まし、本当に必要かどうかを考え、すべきかどうか判断すると、経験を積むにつれ、点滴するケースは減っていくはずです。

にもかかわらず、点滴が減っていない同業者もいるようで、これも企業努力が足りないんではないかと思っています。点滴などの処置の多いところは、経営方針がそうさせている部分もあると思われ、当院はそういうところとは徹底的に違う方針で進んでいこうと思ってます。

秋になり、ぜんそくの調子の悪いお子さんが増えてきました。秋の恒例行事のように、咳き込みながら点滴をしているお子さんが増える時期だと思いますが、当院は他院よりもぜんそく患者さんを多く診ていますが、点滴はほぼ皆無です。

調子を崩しそうな患者さんには、予防的治療を行っており、調子を崩すことは少なく、点滴が必要な状況に陥ることがほとんどないのです。多分、専門病院ほど、入院するケースや、点滴する患者さんが少ないんだろうと思っています。

あまりそういう目で見ていない親御さんも多いと思うのですが、秋にぜんそく発作で点滴の少ない医院ほど、ぜんそくのことをよく知っていて、企業努力していると考えても差し支えないのだろうと思っています。

点滴を繰り返しているお子さんがいるのなら、一般的には日頃の治療不足がそうさせている可能性が高く、一度治療の見直しが必要なのだと思っています。

多くの患者さんが、医師から点滴を勧められれば必要なものと思っているでしょうが、必要のないものもあります。経営戦略的にやっているところや、治療不足でそうなっているところも少なくないと思っています。

点滴の有無、そういう目でかかりつけ医の方針を見てみるのも、面白いかもしれません。