昨日、魚好きの少年が定期受診してくれましたが、最近魚のネタがないとお叱りを受けました(汗)。
家の水槽の一番大きな水槽を2段にしており、最もリッチに見える画像を添付します。上は幅150センチ、下は120センチの水槽で、いずれも中古で手に入れています。見えている魚は上の右からピラルク、紅龍、紅尾金龍、底にちょっと映っているポリプテルス、下は青龍、シルバーアロワナ、底のヒョウ柄?がアリゲーターガーです。
ピラルクは半年前に購入した時は体長が30センチほどでしたが、ウワサにたがわず現在65センチほどに成長しています。4匹のアロワナもいずれも50センチほどあり、水槽は決して小さくないのに、窮屈そうに泳いでいるように見えます(大汗)。直接見ると、かなりの迫力です。
先日、製薬メーカーを通してアンケート調査を受けました。
それは、ぜんそくのガイドラインに関することでした。数日前に、トリプルスリーの話をしました。当院では、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーに力を入れており、それぞれを極めたいという目標を持っています。
それぞれにガイドラインがありますが、ぜんそくのものが一番古く、それなりにガイドラインに沿った治療をする小児科医も増えてきているようです。アトピー性皮膚炎と食物アレルギーにはてんでダメ。アトピーなんて診断もままならないし、ステロイド軟膏がほとんどのケースで適切に使われていません。食物アレルギーは負荷試験をやる必要があると記載されていても、負荷試験自体を“隠蔽”する医師はまだまだ多いです。
それからするとぜんそくのガイドラインはそれなりの浸透度があるようです。先ほどのアンケートの話は、それをそう思うかどうかということでした。
ぜんそくのガイドラインは診断と治療、その他諸々のことが書いています。ぜんそくの診断のポイントとして3回以上ゼーゼーを繰り返すことが記載されています。治療に関しては、軽症はオノンやシングレアなどの内服薬を使い、中等症以上ならフルタイドやパルミコートなどの吸入ステロイドを使用するというように結構シンプルな構成になっています。
専門医は以前からこの方針に沿って治療していますから、専門でない医師も結構活用しているようです。というか、ガイドラインはどちらかというと専門でない医師のために、シンプルなマニュアルを作りましたというような感じなのだと私は捉えています。
最近は一気に気候が秋に傾き、ぜんそくの調子の悪い患者さんが受診されます。先日はこんな患者さんが当院を初めて受診されました。
以前からゼーゼー言いやすく、近くの内科に通院しても良くならず、当院のウワサを聞いて受診してくださったようです。
ガイドラインに照らし合わせると、一見でぜんそくであることが分かりましたが、風邪と診断されていました。薬も抗生剤にアスベリンという咳止めなどが処方されていました。目を覆いたくなるようなレベルです。
小児ぜんそくのガイドラインは、内科の先生にはほとんど浸透しておらず、こんな誤診がある訳ですが、最初は某小児科に通っていたようです。小児科にいって良くならないために、内科に行かれていたそうで、この小児科医の責任が大きいのだろうと思っています。
日本の第一人者の先生方は、ぜんそくのガイドラインはそれなりに浸透していると考えています。昔はぜんそく発作で窒息死するお子さんが多かったそうですが、最近ではほぼゼロとなっています。死亡例が減少の一途を辿っており、ぜんそくの入院例も減っていることがそう考える理由のようです。
確かにそういう一面はあると思います。しかし、当院のあるような田舎では今回の事例のように診断すらままならず、治療も不適切な薬が出されていることがまだまだ多いのです。
いつも言っているように、変な薬を出されても、医院には収入が入る訳で、同じことを繰り返す医師が少なくありません。医療は未だ“経験と勘”という部分があると思いますが、誤った“経験”を繰り返し、延々と“風邪、風邪”と診断している医師も複数存在します。
ガイドラインの浸透度を広げることは重要ですが、一部学ぶ気のないドクターもおり、その結果がこんな現状となっているのだと思います。今回の患者さんも紹介状を持ってきた訳でもないですし、自分が誤診していたことにも気付かず、今後も同じようなことを今後も繰り返すことでしょう。これ以上の浸透は相当難しいのではと思っています。
こういう医療とは言いたくないような医療を日頃から目にしているため、ぜんそくによる入院や死亡例の減少はガイドラインの普及のお陰だという考え方に納得いかない部分もあります。
私のまずできることは、日本の第一人者の先生方に地方の惨状を知らせることなのだろうと思っています。
ぜんそくのガイドラインが一部で守られていないということは、ぜんそくの患者さんが守られていないことを意味している訳ですから。



