昨日も水曜日で、午後に隣の市に講演に行ってきました。
何年か連続でお願いされており、ありがたいと思っています。ただ、同じ人が話すと、また誤食時の対応が中心テーマなので、同じような話になってしまうことは仕方なく、その辺をいかにマンネリ化させないかが大切だと思っています。
ただ、昨日はその市では2回目なので、6月にやった時と大きくは変えられません。なぜなら、学童保育の指導員も参加対象になっており、水曜午後は学童保育をやっている時間帯なので、2回行うことで指導員を網羅できるという意図があります。
「何度聞いても身の引き締まる思いがする」というご意見もあれば、中には「同じ話を聞いても意味がない」という厳しい意見も出ることがあるようです(汗)。
さて、来週の水曜も講演が入っているのですが、南魚沼市で午前中に依頼されています。つまり、16日の水曜日は申し訳ないですが、休診となります。
水曜の午後に県内各地を飛び回っていますが、それは水曜午後が当院の休診となっているから。要は体の空いている時間を講演に使っています。
依頼者から水曜午後以外の平日に講演依頼があることもあります。過去にも火曜や金曜を休診にしたこともありました。今回は水曜は水曜ですが、午前中を希望されました。
ここでどうするかです。特に開業医は医師が一人しかいないため、診療を休めばその分無収入となります。「経営」も無視することはできません。
過去にもそうですが、今回もお引き受けしたのは、「啓発」を重視しているからです。「経営」と「啓発」、同じ「けい」という字がつきますが、逆の意味なのかなと思っています。
日本の医療には問題点も多く、時折それを指摘させていただいています。医師の特権にあぐらをかいて、企業努力をほとんどしていない医師も残念ながらいます。当院の力を入れている食物負荷試験も、患者に知られると紹介せざるを得ないため、必死に“隠蔽”している医師も少なくありません。
アレルギーならまだしも、これから流行するであろうRSウィルスやヒトメタニューもウィルスも、一定の条件を満たさなければ、医院の自腹を切らなければなりません。「損になることはしない」という経営方針の医院さんも結構あるようです。
昨日も触れましたが、専門病院はぜんそく治療を一生懸命やることで、自院の入院患者が減ってしまうという、自分で自分の首を絞めるようなことにつながっています。それはそれで仕方なく、専門医として根拠のあることをしたいというプライドなのだろうと思っています。
「経営」も大切でしょうが、それに固執すると医療の質は一気に悪化すると思っています。医師は、開業医であっても病気の正しい知識を広める「啓発」という役割を持っていると思っています。「経営」に直接プラスになるか分からなくてもです。ましてや、食物アレルギーが社会問題化して、学校現場でも食物アレルギー対応が強化されるに至り、正しい最新情報を提供したい一心で「すこやか健康フェア」を開催しています。
私自身、普段診療していて「経営」を意識することはまずありません。困っている患者さんに正しい情報を提供しようと、30分くらいかけて説明することも未だによくあります。逆にそれで少しずつ知名度を上げ、それで遠方から受診される患者さんが少なくないのかもしれません。
これからも「経営」よりも「啓発」を優先する医師でありたいと思っています。


