新潟では、ここ最近急に寒くなりました。
毛布だけでは寒く、布団が必要なくらいです。寒暖差があると、ぜんそく発作を起こしやすくなります。
当院では、ぜんそく治療にも力を入れているため、秋だからといってそう調子を崩す患者さんは多くないのですが、今年はちょっと変です。
夏から秋に一気に切り替わったため、先月はゼーゼーいう患者さんが多かったです。私の中では、秋だろうと絶対にゼーゼー言わせたくないというつもりで治療に取り組んでいるので、そうなった場合、とても申し訳ない気持ちになります。そして、速やかに改善させねばと思います。
先日、当院を初めて受診された患者さんが、苦しそうだったので酸素の取り込みを測ったところ、88%しかありませんでした。
10代だったので我慢していたのでしょう。聞けば「苦しい」と言います。聴診をすると、肺に空気の入り込む音が弱くしか聞こえません。こういう場合、ほとんどの医師が発作時用の吸入を行うと思います。気管支拡張薬を吸わせると、気管が広がり、じきに楽になることが期待されるのです。
ところが、吸入後の酸素の取り込みは91%。気管支が狭くなり過ぎて、気管支拡張薬が気管の末端まで到達しないようです。酸素の取り込みの数値からすると、「呼吸不全」に当たります。一見、辛そうには見えないのですが、これは即入院してもらわないといけない状況です。
この患者さんは、親御さんはぜんそくがあるとは思ってもいませんでした。小さい頃にゼーゼーを繰り返しており、ぜんそくと診断されるべきでしたが、それもされず、おそるべき医療レベルの小児科医がいるということでしょう。
以前も、明らかに呼吸苦があって入院適応なのに「これくらいの状況だったら、◯○先生なら点滴通院で何とかしてくれました」と入院を拒んだ親御さんがいました。親御さんも、自分のお子さんに何が起きているのか、どうすべきなのかを知る権利が阻害されており、とても気の毒に思います。説得するのに、時間を要しました。
昨日もガイドラインの話をしましたが、ぜんそくの知識をマックス5とすると、1か2程度の小児科医も多いように感じています。それでも「アレルギー科」を名乗ったりしています。ぜんそくの診断や、どう治療を組み立てていかなければ分からないような医師も結構いるのも事実です。
そんな医者には引っかからないようにしていただきたいと思っています。


