小児科 すこやかアレルギークリニック

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アドレナリン注射の既往
2015年10月07日 更新

最近、体が軽いです(笑)。

もう元気に診療しています。時々「先生、大丈夫ですか?」と声を掛けられますが、心配無用です。負荷試験も復活し、150名ほどの診療もこなし、診療再開、即通常通りとなっています。

当院の卵や乳の負荷試験は、加工品を用いて、とにかく食べさせていくという方式を取っています。微量で症状が出るケースでは、正直苦戦することもありますが、大抵は何とか食べさせています。

昨日の負荷試験はちょっと緊張しました。1歳そこそこの赤ちゃんですが、0歳時に卵黄を食べてアナフィラキシーを起こしており、医療機関でアドレナリン注射の既往があります。

卵黄は加熱に弱く、あまりアナフィラキシーの原因にはならないだろうと考えています。卵黄は卵白に取り囲まれているため、卵黄を取り出したつもりでも、抗原性を残した卵白が付着しているせいであろうと考えています。

調理の時点ですぐに卵黄を取り出したのなら、卵白の付着もわずかであり、重症な卵アレルギーであろうと捉えていました。小麦アレルギーはありませんので、卵クッキーで負荷試験をやろうと思いました。卵黄そのものを食べさせるよりは、お菓子を食べた方が慣れているということもあるし、実用的であろうという判断もありました。

こういう時は、最初が緊張します。最初の食べさせる量が、その患者さんにとって多過ぎれば、アナフィラキシーショックを起こしてしまうかもしれないのです。通常よりは少ない量から始めました。多少の発赤はありましたが、順調に食べ進めることができました。

何とか規定量を完食できました。この事実を元に、これからも卵の加工品を食べさせていこうと思っています。

多くの専門医が実感していることですが、小さいうちから食べさせていくと食べられるようになり、除去を続けると食べられなくなる、誤食によりアナフィラキシーを起こすようになるというものがあります。かと言って、除去を続けていても、徐々に食べられる患者さんもいますので、私の頭では何だかよく分からない、捉えどろこのない状況です(汗)。

ただ、言えることは、食べられるのなら食べさせること。今回のケースでは、多くの小児科医がアドレナリン注射の既往者として卵は完全除去を指示したでしょうが、食べられたんだから、誰も何も困りません。

ちょっと緊張する負荷試験でしたが、無事に食べさせられて良かったと思っています。