小児科 すこやかアレルギークリニック

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もう一人の自分
2015年10月20日 更新

先日、患者さんが初診されました。

診察時に胸から腹にかけて小さなポチッとした発疹が気になりました。水イボでした。

話を聞くと、前医から水イボの診断を受けていたものの、ステロイド軟膏を塗るように言われて塗ったら、水イボが広がってきたとのこと。

「おかしい」と思ってインターネットで調べてみると、水イボにはステロイド軟膏を使わないことが分かって、即塗るのを止めたのだそうです。「塗らなければよかった」と後悔したそうですが、後の祭り。診察時に、結構細かいものが広がっていました。

水イボの治療は、基本は取るです。医学書を読んでも、ステロイド軟膏を塗るなんて書かれていないのですが、市内の皮膚科も塗るように指導しているようです。今回は小児科医ですが、しないような治療を苦し紛れなのでしょうか?、勧める医師もいるようです。

水イボは、多く出ると痒いので、ブツを掻くことで広がることはよく経験します。ステロイド軟膏を塗ることで、皮膚の他の部分に水イボウィルスを塗り広げてしまうのでしょう。

小児科医は「どうせ治るから様子を見なさい」と言うし、皮膚科医は押さえつけて、無理やり取ろうとすることが多いようです。そして、ごく一部がこんな感じで、根拠のない、ちょっと調べればしてはいけない治療をやっていたりします。ちなみに、痛くないようにして取るのが、今のやり方だと認識しており、当院ではそれを実践しています。

今回の親御さんは、インターネットで調べてみて、しない治療を勧められたことがわかり、ショックを受けた訳ですが、こういうことって信用問題ですので、医師としてしてはいけないのは明らかです。

意外と、禁忌の薬が使われていたり、病態の足を引っ張るような薬が毎回のように出されていたりすることを経験します。人間の体って自然治癒力があるので、そんな状況でも改善していくことが多い訳ですが、自分の今やっている治療が正しいのかどうかを確認しないと、つい同じことを繰り返してしまいます。

患者さんの期待に沿えるよう、自分がおかしいことをやっていないかもう一人の自分から監視してもらった方かいいのではないかと思っています。