先日、お子さんの顔が何度も大きく腫れている患者さんが、3軒目として当院を受診された話はしたと思います。
昨日、一本負けをしました(汗)。
お母さんは、外で遊んだ後に露出部分を中心に腫れており、外にあるものがかぶれの原因だと疑っていました。既に受診した小児科と皮膚科では、原因を追求することなく、薬が出たことのみに不満を感じていました。
よくある話でしょうが、原因を追求するよりは、“かわす”医療をやってくると、「症状が良くなれば、文句ないだろう」って感じになってしまいます。しかし、原因が分からなければ、またひどいかぶれを繰り返してしまいます。
通っている園に生えている木の枝を折り、それを箸にしておままごとをやった後にかぶれがひどく、親御さんはその木の葉っぱを持ってきてくださいました。
私には、その木が何という木か分かりませんでした。植物に詳しい人に聞かないと分からないだろうと思っていました。枝を折った際に、樹液の触れた皮膚が黒っぽくなっていました。それも正直、よく分かりませんでした。
アドバイスとして、その葉っぱを使って背中の皮膚にこすって接触させてみてくださいとは言っていました。
家で試してみたところ、ものの見事に背中の局所が腫れて、赤くなってきました。また樹液も隣に接触させたところ、黒くなり、周囲が赤く腫れました。この木がかぶれの犯人であろうことは突き止められました。
親御さんはネットで調べたらしく、それが「ハゼの木」であることも突き止めてくださいました。それがこの画像の木です。
私も子どもの頃は裏山に遊びに行っては、よくウルシにかぶれていました。子どもながらに、ウルシの木は特徴があり、それを覚えていて、近づかないように気をつけていました。
このハゼの木ですが、ウルシよりもかぶれるらしいのです。医院にあった、身の周りの気をつけるべきものを示したパンフレットに、ハチなどと一緒にハゼの木が出ていたくらいですから、結構有名なのかもしれません。私は全く知りませんでした(大汗)。
とりあえず、内服とステロイド軟膏を使い、ひどいかぶれ症状は改善したことを再診された時に確認はしていますが、背中に接触させるアドバイスくらいしかできませんでした。
親御さんは、その木でかぶれることを立証し、ネットを駆使し、原因植物の名前まで解明され、私は何もできませんでした。完敗です。
親御さんの執念には「負けたっ!!」って感じですし、刑事のような突き止める姿勢も「かわわないな」と思いました。こういう執念って、好きだな~。
「しょくもつ」は専門でも、「しょくぶつ」は詳しくない、というオチがついたところで(笑)。



