そろそろ、来月の小児アレルギー学会のスライドの準備をしないといけません。
なかなか進みません。昨日とか、200人近い受診があると、家に帰ってちょっと横になったつもりが、爆睡なんてことも(涙)。これでは、一向に進まない訳です。
多分、この時期はどの小児科もインフルエンザの予防接種も同時並行にやっており、とても忙しいと思いますが、更に学会発表の準備をしなければなりません。開業した途端、学会発表もせず、参加すらしない医師も多く、そういう流れには向上心を持って、“逆行”していこうと思っています。
先日、咳がひどいと患者さんが受診されました。
もともとぜんそくがあり、ぜんそくの治療をしていました。にもかかわらず、咳がひどい時はおかしいと考えます。
そりゃそうですよね。治療しても良くならなければ、おかしいと思うのは当然です。昨日も言ったように、ぜんそくを風邪と誤診された場合、治療が異なるので、良くなるものも良くなりません。患者さんの症状が改善しなければ、医師が「おかしい。自分の治療が間違っているのか?。」なんて思うべきなのですが、そう思う医師は少ないようです。風邪という先入観がそうさせているのでしょう。
結局、患者さんの方が、当院に救いを求めて連日受診されています。残念ながら複数の医療機関からです。医療レベルに疑問を感じてしまう訳です。
今回の患者さんは、以前から当院で診ており、普段の治療をすれば良くなるはずです。ところが良くなっていないのです。こういう場合、真っ先に考えるのが、気道感染があるだろうということです。
風邪や気管支炎、肺炎が+アルファとしてあって、それが咳も出させるし、ぜんそく自体も悪化させているだろうと考えるのです。実は、最初の咳の状態から、+アルファはありそうだと考え、少し遠いところから通ってくださることもあり、気管支炎の存在を疑い、それに見合った抗生剤を処方していました。
普通はそれで良くなるはずですが、咳がひどいと受診されたのです。もしかしたら、多くの小児科医がここで困り果てるかもしれません。
私の場合、逆に気道感染があることを実感しました。いい抗生剤も出していましたが、それでも効いていないのか?と考えたのです。ちょっと先走り、抗生剤を出してしまいましたが、気道感染の存在を証明する必要があると考えました。
そこで調べたのが、マイコプラズマです。最近は、綿棒で喉をこすって検査します。学校でマイコプラズマがいるなんて情報はありませんでしたが、結構見逃されているので、あまり巷の感染症情報ってのは信用していません。
結果は、あっさり陽性。良かれと思った抗生剤が効いていないようです。確かにマイコプラズマは耐性菌が増えているなんて耳にします。大きい子で、勉強も忙しいようで、早く学校に行きたいという希望もありました。要は、最短距離で改善させないといけない訳です。
抗生剤も頭に2種類浮かびましたが、より切れ味重視のミノマイシンの方を選びました。小さい子は歯への影響で使えませんが、大きければ問題ないとされます。
先日、受診されましたが、この抗生剤が効いてくれたようです。とりあえず、めでたし、めでたしです。
ワンテンポ早くマイコプラズマを調べればよかったのかもしれませんが、それなりに効く抗生剤を出していましたので、効いてくれればいいという思いで、処方しました。いずれにしても、ぜんそく患者さんを診ていると、こういうことってよくあることと思います。
ぜんそくの調子が悪いとすぐに点滴に通わせる医者っていますが、今回はぜんそくの治療もいっていましたし、+アルファの治療がポイントだったと思います。点滴を繰り返したところで、どこまで有効だったかと思っています。
ぜんそくや呼吸器疾患にある程度こだわっているから、こういう発想で対応できたと思っています。主治医として責任ある医療をかかりつけ医全員がすべきと言い続けていますが、とりあえずは主治医としての責任を果たせたかなと思っています。


