小児科医の醍醐味は、仕事をしながら子ども達からエネルギーをもらえることでしょう。
先日発表された流行語大賞で、「安心してください、穿いてますよ」が選ばれました。ついこの前、ある患者さんに「やってくれ~」と冗談で言ったら、あれよあれよという間にパンツ一丁になり、しかもブリーフの脇を手で細くして、お決まりのポーズをし、「安心してください、穿いてますよ」の決め台詞。笑わせていただきました。
当院は開院して8年になりますが、当時赤ちゃんだった子がもう1、2年生になっています。背が伸びたり、大人っぽくなってきたり、その成長をまざまざと見ることができます。
そしてもう一つ。当院のこだわっている食物アレルギーですが、同じ食材で、間をおいて負荷試験を2回やると、食べられる量が増えること結構あります。
皆がそうなればいいのですが、先日やった患者さんは、ほぼ同等の量でした。そんなこともあります。ただ、数多くやっていると、こういうケースは少ないように思います。当初は微量で症状が出ていたものが、諦めずに繰り返し前に進もうとしていると、意外にも一気に食べられる量が増えるということはあります。
以前も触れたと思いますが、小麦でアナフィラキシーを起こしたことのあるお子さんに、エピペンも処方していました。負荷試験を何度かやりましたが、当初はごく微量で症状が出てしまい、完全除去せざるを得ませんでした。
小麦をわずかに含む加工品をちょっと食べられるようになり、その糸口をつかんでからは、ある程度意識的に食べていただくようにすると、頑張った分、報われるということなのかなと思っていますが、食べられる量が増えていきました。現在では、小麦アレルギーは完治し、エピペンすら卒業しています。
とても重症だと、先程言ったように糸口がつかめない子もいるにはいます。でも、諦めてはおらず、「いつかは…」と思っています。
食物アレルギーって、多くの医師に言わせると「除去、除去」で「おもしろくない」そうです。そんなことはないと思います。お子さんの「成長」を見ることができるのです。割と短いスパンってこともあります。
こういうことって、こだわっている分、楽しいので、だから止められないと思っています。


