昨日、プロフェッショナルという話をしました。
食物アレルギーについては、ここ10年で大きく変わりましたが。私は10年以上前から食物アレルギーに注目し、食物負荷試験を広めたいという思いで、ずっとやってきました。
医者の中には、この激動の10年間を“無視”しつづける人も多いようです。つまり、それ以前から、アレルギー検査が陽性ならば「除去しなさい」と言い続けています。この10年で「検査陽性」=「食べられない」という構図が崩れ去っているにもかかわらずです。
そういう変化を好まず、「オレはずっとこの方法でやってきたんだ」と古いやり方を患者さんに押し付けるのは、プロフェッショナルではないですよね?。更に、食物負荷試験の存在さえも隠蔽する医者は少なくありませんが、ハッキリ言って人間性さえ疑ってしまいます。
申し訳ないけれど、こういう医者が日本の医療をダメにしていると思っています。日本の保険診療は、医師のレベルが高く、一様で、質の高い医療を受けられることになっています。ところが実情は、「検査が陽性だから食べるな」という医者がいると思えば、「責任は負うから、負荷試験で食べられるか確認していきましょう」という医師もいます。
要は、患者に正しくない指導をしたり、病気じゃないものを病気とでっち上げて(食べられるものを「食べるな」という)報酬をもらえるのはおかしいですよね?。もう既にこのシステムは破綻してしまっています。
こうなっては、いい加減な医者にノーを突きつけ、患者さんがまともな医師を選ぶ正しい目を持つしか、子どもを守る方法はないということになってしまいます。
さて、先日、クルミで負荷試験をやりました。この患者さんは、3歳前で、まだ2歳でした。近々園に通い始めるということで、食物アレルギーの相談に受診されています。
以前、クルミを食べて発赤があったようです。その時点で精査することなく、クルミはダメなものと思っていたようです。意外と、こういうケースってあります。親御さんには、その時点で調べるべきだったのでは?と話しています。
園の方から、クルミアレルギーがあるのかどうか調べてくるよう言われての当院受診でした。
クルミは、血液ではクラス0でした。園の方かご指名で当院を受診されているので、もう一つの検査をやろうと思いました。プリッックテストという皮膚テストです。この検査は蚊に刺されたように腫れる「膨疹」部分と、赤くなる「発赤」部分を測る方法ですが、発赤が意外と大きかったため、負荷試験をやろうと思いました。
通常、ピーナッツは3歳くらいからと言われていると思います。誤飲して気管に落ちて窒息でもされたら困るからです。患者さんは、2歳後半でしたが、クルミそのものを使って負荷試験を実施しました。
当院はピーナッツも10粒使っていますので、クルミも10粒を使いました。結果は、見事に10個完食しています。以前のクルミを食べての症状は、クルミのせいではなかったのか、治ってしまったかのどちらかでしょう。
いずれにしても、期待してくださった園の方には、「クルミは除去の必要なし」と言えそうです。親御さんも、これまではクルミを目の敵にしていたかもしれませんが、そういう配慮も必要なくなりそうです。
昨日の話にからめると、一応、プロフェッショナルな仕事ができたのかなと思っています。


